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メジャー挑戦のジャイアンツ菅野 「最悪のタイミング」で“お買い得移籍”の元凶

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菅野智之(読売巨人軍公式サイトより) 

 本人は正しい道を歩いてきたと思っているのだろうが、その道は本当に正解だったのだろうか。

 今シーズン、セ・リーグの最多勝に輝き、リーグ優勝に大きく貢献した巨人の菅野智之が、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ挑戦を目指している。菅野はプロ通算8年で101勝を上げ、最優秀防御率4回、最多勝3回、沢村賞2回、MVP1回という、球界を代表する投手。だが、野球ファンの間でメジャー挑戦の話題が盛り上がる気配がない。

「今シーズンの沢村は、3度目の沢村賞こそ僅差で逃したものの、プロ野球新記録となる開幕13連勝を達成。最多勝と最高勝率のタイトルを取った上、防御率も自身3度目となる1点台を記録し、安定感は抜群でした。ただし日本シリーズでは、ソフトバンクの千賀(滉大)とのエース対決に敗れ、チームも2年連続でソフトバンクに4連敗したため、もっぱら“セ・リーグでしか通用しない選手”という陰口を叩かれている状態。巨人ファンの間でも、快く送り出そうというムードはありません」(週刊誌のスポーツ担当記者)

 もちろんプロ野球はファンあってのものだが、本人の意向には誰も異を唱えることはできないはずだ。ただ、タイミング的にも“今なのか”という指摘はある。

「菅野は現在31才。田中将大やダルビッシュがメジャー移籍したのは26才、松坂大輔が27才ですから、タイミリミットぎりぎりですが、問題はコロナです。今季のメジャーはコロナの影響でシーズンが60試合に短縮され、各チームとも大赤字。感染者数が一向に減る気配がなく、来季もフルシーズン出来るかどうかは不透明で、FA戦線は“厳冬”が確実の情勢です。2年前に移籍した菊池雄星(西武→マリナーズ)は、3年契約で4000万ドル(約42億円)以上でしたが、菅野の年齢を加味すると、3年3000万ドル(約31億円)程度が予想されます。実績は圧倒的に菅野の方が上でも、年齢とタイミングでこれだけ差が出てしまうのです。

 今となっては後の祭りですが、菅野は大卒で、日本ハムの指名を拒否して1年浪人したため、プロ入りしたのは23才。新人でいきなり13勝したのは立派ですが、素直に日本ハムに入って20代のうちにメジャーに挑戦していたら、間違いなく田中(7年で160億円)やダルビッシュ(6年で134億円)レベルの契約が結べたでしょう。

 菅野の今季の年俸は6.5億円(推定)で、今季の成績なら年俸はさらに上がるのは確実。それなら伯父の原(辰徳)監督と共に、巨人で日本一を目指したほうが良いような気もしますが……」(メジャー事情に通じるスポーツライター)

 同じような実力と実績なのに、田中やダルビッシュの半分も稼げないのでは、過酷なメジャーに身を置くモチベーションも下がりそう。抜群の制球力から“精密機械”とも呼ばれる菅野だが、野球人生のコントロールは今ひとつ?

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最終更新:2020/12/11 07:00
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