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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』  > 『バイプレイヤーズ』寺島進、降板の裏

『バイプレイヤーズ』新シリーズにも寺島進の名前は見当たらず…降板の裏に流れる「ある説」

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 大杉漣さんの遺作ドラマになったテレビ東京系ドラマシリーズ『バイブレーヤーズ』。そのシリーズ完全新作が来年1月からスタートし、同年春には『バイブレーヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』が映画化され、出演者として、元祖・バイブレーヤーズの田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一の4人に加え、100名以上の主演級から脇役常連までの豪華俳優陣が出演するという。ファンにとっては待望の新プロジェクト始動だが、ただ、初回シリーズで主演の1人を務めた俳優・寺島進の今回も名前が見当たらない。

 「このドラマは、大杉さん、寺島を入れた6人でスタートしたんですが、前作から寺島がキャストに入っていません。おそらく、前作を辞退した理由とされるトラブルがいまだに尾を引いているんだと思いますよ」(キャステイングプロ関係者)

 同シリーズは2017年1月期、テレ東の金曜深夜のドラマ24枠で放送されたもので、『バイブレーヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』というタイトルのもと、6人の俳優が実名で登場。ユニークな設定が斬新だとして、コアなファンだけでなく、業界でも評判になって、業界視聴率30%超ともいわれるほどの人気を呼んだ。

 「そこで翌年2月期に続編『バイプレイヤーズ ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』がプライムタイムで放送されたのですが、寺島さんだけが“スケジュールが合わなかった”という理由で出演しませんでした。ただ、スケジュールの都合というのは建前でしょう」(オフィス北野元関係者)

 実際は、スタッフが続編出演を説得したものの、寺島が出演を拒否したという。

 「“前回でやり尽くした”というのがその理由だったそうですが、大杉さんとの関係性を指摘する声もありました。というのも、手違いだったのかどうかわかりませんが、『バイプレイヤーズ』の打ち上げ時に、ドラマのリーダー格だった大杉さんの意向で寺島さんを呼ばなかったそうなんです。そのことが寺島さんは面白くなかったんだと思いますよ」(前同)

 18年3月、寺島が“親分“と慕うビートたけしが「オフィス北野」から独立。寺島はたけしと行動を共にするかと思われたが、当時、社長だった森昌行氏への恩義から残留を決め、“義理人情の厚い男”として、周囲から高く評価された。

 しかしその後、森氏がオフィス北野の社長を退任したことが影響したのか、寺島も退社し、現在の事務所に移籍。その頃からドラマや映画の現場から芳しくない評判が聞こえるようになった。

 「寺島さんは腰が低く、礼儀正しいイメージですが、そうじゃない一面も持っている。台本にクレームをつけたり、プロデューサーにギャラのアップを要求したり。俳優としてのプライドが高いのでしょうが、酒が入るとタチが悪くて、オフィス北野を退社するときも、昼間から酔っているかのような態度でやってきて、“退職金を出してほしい“と要求したんです」(前出のオフイス北野元関係者)

 筆者も、かつて銀座のクラブで、寺島が酔って、ガラが悪い男に絡んでいる姿を目撃したことがある。

 大杉さんは、93年に公開された北野武監督の映画『ソナチネ』でも寺島と共演している。付き合いが長いだけに、寺島の酒癖の悪さも知っているだろう。気配りの人といわれた大杉さんだけに、打ち上げでみんなに迷惑をかけないよう、寺島を呼ばなかったことは想像に難くない。それがきっかけで2人の間に軋轢が生まれたのかーー。

 寺島が出演しなかった続編の収録中に大杉さんは急死。残された4人が、最終回まで撮り続けた。

 「完全新作は4人に加え、主演級からくせ者役者まで男女100人が集結する。これまで以上の作品が期待できますよ」(テレ東関係者)

 大杉さんとしては、寺島が出演しないことを残念がっているかもしれないが……あらためて、大杉さんに合掌!

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2021/05/25 19:07
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