山下智久出演映画の主演はスターコメディアン! ケビン・ハートが嘆く!?アメリカの“有名税”
#山下智久 #スタンダップコメディ #Saku Yanagawa
名声がいつしか足かせに……
名声を欲しいままにした彼の言う”本当の現実“とはなんなのだろうか。ケビンは続ける。
「かつては有名人になることが一番の名声だったはずなのに。今じゃ、辛いだけさ」
有名人になったがために日々、人々の目に晒され、ときに批判の対象にもなる。自宅を訪れる友人たちが盗聴器を隠し持っていないか不安で、一度全員の服を脱がしてプールに入れたくなるというジョークは笑えるが、あながち冗談ではないのかもしれない。ヴィーガンへの支持を表明した数日後にビッグマックを食べている様子を隠し撮りされ、それが拡散し謝罪に追い込まれたエピソードも少し気の毒だ。
壁に掲げてあるポスターのように、あの日夢見たスター・コメディアンになったはずなのに、その重荷に苦しむ姿を吐露する”リアル“すぎる姿。しかしその吐露こそ、5万人を前にした満員のスタジアムでなく、自分の最も”くつろげる“リビングで行われる意味がある。
最後にケビンは観客に向かって言う。
「今日は来てくれて本当にありがとう。大事なのは自分らしくやれたことだ」
顔をくしゃくしゃにして言う彼に、成功をつかみ取ったケビン・ハートではなく、生身のひとりの人間を見た気がした。
<ケビン・ハート>
1979年フィラデルフィア生まれ。スタンダップコメディアンとしてキャリアをスタートさせ、そのエネルギッシュな芸風で脚光を浴びる。2002年に俳優として映画にも出演し、以後映画にも活動の場を広げていく。『ジュマンジ』などの大作にも出演し、現在はアクション・コメディ作”The Man From Toronto”制作中。
<”Zero Fucks Given”『もう知らねえ』2020>
ケビン・ハート6作目となるNetflixスペシャル。コロナ禍、自宅のリビングでのライブ公演。40歳を超えた彼自身の体に起きた変化や家族との関係性、私立学校に通う子どもたちなどをジョークにした69分。
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