M-1決勝進出のウエストランド、井口のツッコミに芸人たちも熱視線『いいとも』ゴリ押しの過去払拭へ
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決勝進出メンバー9組が発表され、いよいよ盛り上がってきた『M-1グランプリ 2020』。今年初めて決勝進出となった4組は、いずれも負けず劣らずの個性的なコンビだ。
ピン芸人同士のユニットとして初めて決勝に行った「おいでやすこが」、決勝進出者歴代最年長の「錦鯉」、昨年まで3年連続で準決勝にに進出した実力者の「東京ホテイソン」、そして爆笑問題擁する芸能事務所タイタンからの初決勝進出となった「ウエストランド」──それぞれ異なるキャラクターを持った芸人たちだが、お笑い関係者がひっそりと熱い視線を送っているのが、ウエストランドだ。
「おいでやすこがと錦鯉はキャラクターも濃いのでバラエティでハネるのは容易に想像がつきます。東京ホテイソンはまだ若くフレッシュさもあり、ツッコミの個性も強く、ネタ番組などの出演を増やしそう。一方のウエストランドは一見するととても地味なんですが、実は芸人たちに愛されるタイプの芸人なんです」(構成作家)
特にツッコミ担当の井口浩之は、バラエティ番組で大ブレイクする可能性を秘めているという。
「井口は自分の怨念をツッコミにして発散するタイプ。イジられてテンション高くツッコむことも多いんですが、全体的になんともいえない恨み節や毒が混じっていて、独特な空気を作り出すんです。そういうツッコミの虜になり、“井口にツッコまれたい”と思う芸人は多いです。まあ。キャラクターがポップではないので、いきなりお茶の間の大人気になるということはないでしょうが、お笑いファンが好んで観る『ゴッドタン』や『アメトーーク!』などへの出演は増えるはず」(芸能事務所関係者)
2008年に結成されたウエストランド。フリーでの活動を経て、2010年頃にタイタンの所属となり、その後徐々にメディア露出が増加する。13年には、無名ながらも『笑っていいとも!』の隔週レギュラーとなった。
「当時、いいともには事務所の先輩である爆笑問題がレギュラー出演していて、タイタンの猛プッシュがあったがゆえのレギュラー出演、つまりバーターだと見られていました。というのも、タイタンの太田光代社長がボケ担当の河本太をいたく気に入っている。社長お気に入りのコンビだから、ゴリ押ししてもらえたなんてふうに言われていたこともありました」(同)
異例のいいともレギュラーという展開があったものの、その後ブレイクすることはなかった。
「賞レースでもなかなか結果が出ず、かなり腐っていたとも聞いています。でも、その腐っていた時期があったおかげで、恨み節を笑いに変えるスタイルを確立してきた。そして、そのジワジワくる笑いがいよいよ発酵して、決勝の舞台にまでのぼり詰めたわけですから、本番では内側にある今までの鬱憤をぶちまけてほしいです」(同)
苦渋を味わってきた芸人でも実力だけで一発逆転できるのが、M-1グランプリという場。ウエストランドの逆転人生に期待したい。
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