吉本坂46でクラスター感染、吉本の厳しい感染対策とは何だったのか? 社内改革に口だけとの批判も
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吉本興業の所属タレントで結成されたアイドルグループ「吉本坂46」の公演で、新型コロナウイルスの集団感染が発生していたと、12月5日に同社が発表した。11月27日に「よしもと有楽町シアター」で行われた同グループの定期公演に出演していた12人と社員1人の感染が確認されており、同会場は12月5日から1週間休館することになった。
今回の感染者の中には、12月14日に日本テレビ系で放送される『女芸人No.1決定戦 THE W 2020』決勝戦に出場予定だったお笑いコンビ「スパイク」の2人も含まれており、2人は番組出演が見送りとなった。
「賞レース出場者が感染する可能性については、以前から心配の声があがっており、吉本興業としても重々承知だったはず。にもかかわらず、集団感染が発生してしまったということで、吉本側の落ち度を指摘する関係者も少なくありません」(テレビ局関係者)
吉本はかなり厳しいガイドラインを設けて感染対策を行っていたという。
「芸人の感染がいくつか発覚し始めた夏くらいから、吉本社内での感染対策はかなり厳しくなりました。YouTubeの収録であっても、参加できるスタッフの人数はかなり制限されていたし、収録時にはアクリル板設置などの対策も行っていました。しかし、それらのガイドラインをしっかり守っていたのは最初だけで、すぐに緩くなっていったと聞いています。芸人の数も多いので、全員を従わせるのが難しいとはいえ、もうちょっと吉本側が厳しく対策をしていれば、クラスター感染も防げたのではないかという声があるのも事実です。我々も今一度緊張感を持たなきゃいけないと思いましたね」(同)
昨年の闇営業騒動をきっかけに“芸人ファースト”へと社内改革を進めているという吉本。芸人たちの感染を防ぐことも“芸人ファースト”のひとつだと言えるはずだが……。
「いろいろな改革をしても長続きしないのが、吉本なんですよね……。芸人が言うことを聞かないという側面もありますが、吉本が芸人たちを納得させる努力をあまりしていないのも確か。とりあえず“ガイドラインを出した”“改革をした”という事実だけを提示して、その後は放ったらかしということも少なくない。だから、芸人も吉本を心底から信用することができず、反発するんです」(劇場関係者)
闇営業騒動を受けて、吉本は「エージェント契約」を導入。さらに、クライアントが“反社”ではないことを確認した上での少額ギャラの“直営業”であれば、黙認するというルールになっている。
「芸人の間ではいまやエージェント契約の話なんか全然出てこない。騒動前と何も変わっていないですよ。闇営業についても、残念ながら撲滅には至っていないようで、今でもこっそり怪しげな直の仕事をしている芸人もいるみたい。結局それも、吉本の改革がしっかりできていないからなんですよね。所詮“口だけ”なんです。大崎洋会長や岡本昭彦社長といったトップがごっそり入れ替わるなどの抜本的な改革がない限り、吉本のいろいろな問題は解決しないでしょうね」(同)
劇場でのクラスター感染で一番損をしたのはやはり芸人である。吉本興業には、本当の意味での芸人ファーストが求められている。
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