NiziUデビュー曲CD売り上げ初日19万枚で“大ヒット”には至らず? K-POPマネタイズの難しさ
#アイドル #音楽 #K-POP #BTS #NiziU
大々的なオーディション番組で華々しく誕生したグローバルガールズグループNiziU。6月にプレデビューとしてリリースした「Make you happy」のMVは再生回数1億回を突破するなど、凄まじい追い風の中、12月2日ついにデビュー曲「Step and a step」をリリースした。
初日のCD売り上げは19万枚を記録(オリコン調べ)、現在は25万枚以上を売り上げているというが、なんとなく「大ヒット」というには寂しい数字な気もする。
「20万枚CDを売れるアーティストもいまや限られていますから及第点ではあると思いますよ。ただ、『Make you happy』はMVが3000万回も再生されているので、それに比べてCDの売り上げが25万枚程度というのは確かにちょっと寂しい数字のようにも思えます。日本はまだCDの売り上げに依存していて、50万枚以上が大ヒットのラインとされてる部分もありますからね」(レコード会社関係者)
K-POPのメソッドによって生み出されたNiziUだが、そもそもK-POPのマネタイズはなかなか難しいという側面がある。
「特に若いK-POPリスナーはCDを買わないというのは昔からの定説。MVがフル尺で公開されるからタダで聞けるし、もしくはサブスク配信で聞けばいいので、CDを買う必要がない。もっと言うと、10年前のK-POPは“コンサート興行”もままならなくて、タダでミニライブを開催してそこにファンが押し寄せるとか、そういう状態だったんですよ。いまだにヒットを出しても事務所が小さいといまだにコンサートはひらけなかったりする。日本のアイドルファンの間では“推しに課金するためにCDを買う”ことが美徳のように言われてますけど、K-POPファンは必ずしもそうではない」(K-POPライター)
韓国の音楽チャートも「音源配信」を重視している。しかし、音源よりもCDを売ったほうが利益率がいいのは自明だ。
「だからこそ“世界中で売れる”ことが至上命令になっているんです。とにかくファンの分母が大きくなれば自ずとCDも売れるし、そこでやっと金になる。BTSも今じゃアルバムを世界中で400万枚とか売るけど、それもビルボードにランクインするようになってからの話。AKBや嵐なんかCDやDVDを出せば簡単に100万枚売るし、それが10年以上続いてますからね。そう考えると単純に『金にする』ことだけを考えると、K-POPは効率が悪い。でもその分成功すればリターンも大きい。NiziUも世界を見据えて作られたグループですから、国内のCD売り上げにはそこまで固執していないと思う」(前出・レコード会社関係者)
NiziUはすでに世界中にファンがいる状態だ。デビュー曲こそ25万枚程度にとどまったが、伸びしろは十分に期待できるということだろう。
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