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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > Nスペ“引きこもり”特集の激鬱内容に戦慄

Nスペ“引きこもりの死”特集にザワつく 「日曜夜にやるな」の声続出の絶望的な内容

Nスペ引きこもりの死特集にザワつく 「日曜夜にやるな」の声続出の絶望的な内容の画像1
NHKスペシャル『ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族』より

 一時期話題になった「サザエさん症候群」という単語は、『サザエさん』の放送が始まる日曜の夜、“翌日から学校や仕事が始まる”という現実に直面して、憂鬱な気分になることを表したもの。誰もが“日曜日の夜くらいはゆったり過ごしたい”と思っているはずだが、そんな気分をNHKが見事に粉砕してくれた。

 衝撃が走ったのは、11月29日放送の『NHKスペシャル』。日曜21時枠の「Nスペ」は、NHKの看板番組で、これまでも数々の骨太な特集が放送されてきたが、同日放送の内容はとりわけヘビーだった。たまたまチャンネルを合わせてしまったYさん(40代男性)はこう語る。

「番組は“8050問題(※)”を取り上げたもので、引きこもり生活を続けた挙げ句に孤独死状態で亡くなった1人の男性に迫るものでした。亡くなった男性の人生をたどり、引きこもりになった背景を調べ、手を差し伸べていた市の職員や遺族を尋ねますが、冒頭では支援を拒む生前の男性の姿が映り、『この10日後に遺体で発見され…』というナレーションが流れるショッキングな場面もありました。見ているのはキツかったですが、“明日は我が身か”と思うと、チャンネルを変えられませんでしたね」(Yさん)
(※親が80代、引きこもりの子が50代で、生活に行き詰まること)

 番組を見て暗い気分になったのは、この男性だけではない。番組終了後、ツイッターには、

「めちゃくちゃ重かった」
「とてつもなくツライ中身だった。2~3日寝込みそうだ」
「日曜の夜に心が鉛のようになってしまった」

 といった書き込みが相次いだが、「Nスペ」が日曜夜に重たい番組をやるのは“得意技”だ。民放の番組制作スタッフは言う。

「我々は勝手に“鬱特集”なんて呼んでいますが、『Nスペ』にはこれまで何度も“名作”が誕生しています。身寄りが一切ないまま孤独死する人を取り上げた『無縁社会』は大きな話題になりましたし、老後破産がテーマの『老人漂流社会』はシリーズ化され、何度も放送されました。この他、貧困に悩むシングルマザー、介護殺人の当事者、安楽死すると決めた人など、民放のゴールデンタイムではとても取り上げられないテーマに正面からぶつかるので、番組を楽しみにしているテレビマンが結構いて、月曜朝に『昨日のNスペ見た?』と話題になることも多い」(民放番組制作スタッフ)

 番組では、こんなシーンも登場したという。

「スタッフは遺族の許可を得て、亡くなった男性の部屋にあがりますが、部屋からは『生きていてもちっとも面白くない』というメモが見つかります。一方で、家にこもる息子を嘆いていた父親の日記には、『子供は不幸を背負うために生まれてきたみたいだ』と綴られていました」(前出・Yさん)

 中高年の引きこもりの数は推計61万人。反響の大きさを見ると第2弾もありそうだが、見る勇気が試されそうだ。

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にっかんさいぞー

最終更新:2020/12/04 11:00
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