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中村倫也の“無意識に女を振り回すサマ”が残酷すぎる…『この恋あたためますか』で見せた罪深さ

この恋あたためますか』公式サイトより

 森七菜主演の火曜ドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)の第7話が12月1日に放送され、世帯平均視聴率は9.6%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)と前回に比べて微減したことが分かった。

 「好き」という樹木(森七菜)の言葉が、実は聞こえていたことを明かした浅羽(中村倫也)。急な展開に動揺する樹木だが、告白に対する浅羽の返事は「君の気持ちには応えられない」だった。それを聞いた樹木は、今度こそ浅羽への思いを断ち切ろうとする。

 浅羽は、社員旅行での経験に着想を得たコンビニの移動販売を実行に移す。出資したのは、浅羽の社長辞任にも関与した創業者家族の清水香織(笹本玲奈)だった。清水は、そのことを社長代行の神子(山本耕史)に話す。業績が伸び悩んでいる神子は、一岡(市川実日子)にもコンビニの客層が変わってきていることを指摘され、それは浅羽のスイーツ改革が功を奏したためだと言われてしまうが、素直に認めることができない。

 樹木への思いを募らせる新谷(中野太賀)は、自分から動かないと何も変わらないと決意し、初めてのオリジナルスイーツを作って樹木に試食してもらう。そして、「付き合ってほしい。クリスマスまでの期間を俺にください」と告白。すぐに返事はしなくていいと言われ、樹木は悩む。

 樹木は浅羽にもらったスノードームを返すことを決め、訪れたアルバイト先のココエブリィで停電が起こる。店の電気はすぐに復旧したが、社員旅行で行った軽井沢が急な停電に見舞われたことを知った樹木は、移動販売車で避難所へ向かうことを提案。「ボランティアじゃない」と一度は反対した浅羽も、ひとりで行くという樹木の熱意に押され、行動をともにするのだった。

 寒い避難所で、温かな食べ物を提供した移動販売車は多くの人に受け入れられた。人々に笑顔で接する樹木のことを、浅羽は自然と目で追ってしまう。「コンビニはものを売る場所だけと思っていたが、誰かの居場所にもなれる」ことに気づき、そのきっかけとなった樹木の手を取り、温めようとしたところで電気が復旧。慌てた樹木はスノードームと一緒に浅羽を突き放し、その足で新谷の告白を受け入れに行くのだった。

 第7話の前半で、樹木はルームシェアするスー(古川琴音)に新谷との関係を相談する。スーは「気がついたら、いつの間にかその人のことを目で追っていたり」「何かのきっかけがあって気づく」と恋のはじまりについて語るのだが、その言葉は、後半の浅羽の様子そのものだった。避難者に温かいコーヒーを手渡してまわる樹木を見る浅羽の視線は、明らかに恋をしていた。

 浅羽の心がようやく樹木に揺れはじめたところで、今度は樹木が離れていくさまが切ないが、当然といえば当然だ。浅羽はスノードームを贈っておきながら、その流れで樹木をふったばかり。中村倫也の切ない演技にごまかされそうになるが、さすがに樹木がかわいそうである。SNS上で、樹木を見つめる浅羽に対して「恋人がそばにいるのになんちゅう顔して他の女見てんだ!(でもかっこいい)」というツッコミもあるように、追加の商品を軽井沢まで届けにきた北川(石橋静香)の前でも樹木が気になってしまう浅羽。次回予告には、「まだ気づかない? 拓実はね、樹木ちゃんのことが好きだよ」という北川の静かな声が入る。中村倫也が演じる浅羽、どこまでも罪深い男だ。

■番組情報
火曜ドラマ『この恋あたためますか』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河、佐野ひなこ、利重剛、市川実日子、山本耕史 ほか
脚本:神森万里江、青塚美穂
演出:岡本伸吾、坪井敏雄、大内舞子
プロデュース:中井芳彦、黎 景怡
音楽:木村秀彬
主題歌:SEKAI NO OWARI 「silent」
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koiata_tbs/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/12/02 20:00
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