旅する作家・カルロス矢吹による動物の交尾やマリファナをモチーフにした仰天スノードームの世界
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こぶし程度の小さなガラスのドームの中に、雪を舞わせて幻想的な世界を作り出す――。年末が迫り、部屋をクリスマスカラーへと演出させたい時に重宝するスノードーム。しかし、スノードームが見せる表情はメルヘンチックなものだけではなく、各地の名所名産をガラスの中に閉じ込めたりと多種多様。そんな特性から欧州を中心に世界中でお土産の定番にもなっている。
作家活動からイベントプロデュースまで多方面で活躍するカルロス矢吹氏は、仕事や旅で訪れた国々でスノードームを購入するのがルーティーンとなっており、今回、そのコレクションを図鑑形式で紹介する『世界のスノードーム図鑑』を上梓した。
世界には動物の交尾やマリファナをモチーフにしたスノードームも
「大学時代、初海外だった留学先のボストンで、母親のお土産に買ったのが僕にとっての初スノードーム。結局、母親は誤ってすぐに割っちゃったんですが(笑)、現地の景色や雰囲気がわかるお土産として買い集めるようになりました」
収集のきっかけをそう話す矢吹氏のスノードームコレクションの数は現在300以上。世界を飛び回り、旅人が訪れた国に地図でピンを刺すような感覚でスノードームを集めている。一度の渡航で何カ国もまわることもあり、その際は数十個のスノードームを段ボールに詰めて、船便で日本に送ることもあるそうだ。
本書ではこのようにして集められた矢吹氏のスノードームを「文化&風習系」「動物系」「世界遺産・名所系」「クリスマス系」「和物系」「キャラクター系」「インスパイア系」と7つのジャンルに分けてカラー掲載。スノードームの世界の奥深さを知られるとともに、各国の文化や歴史背景も学べる一冊となっている。
「コレクションの中で気に入っているのはモンゴルで購入したモンゴル相撲の力士がおさめられたもの。スノードームって建造物など“静”のモチーフが多いんですが、これはガラスの中に躍動感が存在してとてもカッコイイ。
驚いたのはスウェーデンで売っていたトナカイ同士が交尾をしているもの。かつて“ポルノグラフィティの本場はスウェーデン”と言われた名残でしょうか。オランダにはマリファナをモチーフとしたものもありました。一応オランダでは合法なんですが、ポップな世界だけでなく、こういったタブーに踏み込む系のスノードームもかなりあって、個人的には『スノードームのモチーフにしちゃいけないものはこの世にない』と思ってます」
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