PS5の購入意欲は意外に低い!? 浮き彫りになるソフト不足とPCの台頭
#ゲーム #PS5 #Xbox
次世代ゲーム機、シェア争いのカギを握るのは……
一方、ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファームのゲームエイジ総研は、2020年11月、全国10~50代男女の何らかのゲームをプレイしている人を対象(サンプル:2,963)に行った調査結果を発表した。
同社によると、PS5の購入意向者は6.3%、新型Xboxの購入意向者は0.9%という数字を発表している。このうち、「すでに予約した」と回答したのは、PS5が0.6%、新型Xboxが0.1%となった。
この数字をどう見るかだが、個人的には思ったより購入意向が低いと感じる。どちらも売れ筋モデルは5万円オーバーの出費となるため気軽に買える額ではないにせよ、巣ごもり需要でゲーム産業は景気がいいという報道を見る割に、ちょっとさみしい数字と言えよう。
購入意向者の性年代も同時に発表された。これを見てみると、学生などの若い層ではなく、社会人層の購入意向が高いことがわかる。前述した本体価格の問題があることに加えて、スマホの高性能化によるゲームのリッチ化も影響しているように思う。
新型Xboxにおいて、10代での購入意向が最も高いのは、Series Sという廉価版モデルの存在があるからだろう。29,980円(税別)でいわゆる次世代ゲーム機の世界が楽しめることは学生には大きなメリットになることがわかる。
「PS5を購入しないと思う」が78.7%、「Xbox Series X/Sを購入しないと思う」が96.1%もの割合を占めているが、いったいこれはなにが理由なのか? これはローンチタイトルのラインナップに問題があるようだ。やってみたいゲームがないという意見が多く、逆に言うと今後の拡充次第でどちらのゲーム機本体の販売台数を大きく伸ばすことができる可能性を含んでいる。
一方でこれまでのゲーム機販売時にはない意見も出てきている。「ゲームはPCでするので購入しない」という意見だ。欧米ではPCでゲームをする文化は昔から根付いているが、日本ではあまり浸透していなかった。しかし、ゲームソフトデジタル販売の認知と普及、国内のeスポーツ活性化、ゲーミングノートPCの登場などで、着実にPCでゲームをする層が増加傾向にあることがわかる。
特に新型Xboxはマイクロソフト製ということもあって、中身はほぼWindowsパソコンのような作りになっているので、究極的には小型ゲーミングPCという見方も。購入者によるレビューでは、マウスやキーボードも接続・使用できるといったレポートも見かけるぐらいだ。
どちらかのプラットフォームでしかプレイできないオリジナルタイトルがシェア争いのカギを握っているのは間違いないが、これが本格化するのは早くても来年以降となる見込みだ。
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