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中村倫也頼みの『この恋あたためますか』満足度ランキング“圏外”に…ありえない行動にドン引きの声も

この恋あたためますか』公式サイトより

 中村倫也森七菜、火曜ドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)の顔であるふたりが、先週末に話題になっていた。中村倫也は、株式会社CMサイトによる「2020冬♡抱かれたい俳優ランキング」で堂々の1位を獲得。森七菜は、岩井俊二監督の新作映画『ラストレター』での演技が評価され「第12回TAMA映画賞」で最優秀新進女優賞を受賞したのだ。

 一方で、『恋あた』にとってはあまり喜ばしくないニュースも。オリコンドラマバリューをもとに集計された最新の「ドラマ満足度ランキング」(11月10日~16日放送回を対象)で、『この恋あたためますか』がランキング圏外となってしまったのだ。ドラマに強いとされるTBSだが、10位以内にひとつもランクインできないという厳しい結果となった。

 第1話では、中村倫也と仲野太賀という異なるタイプのイケメン俳優が、相合傘や壁ドンなどの恋愛シチュエーションをふるまい、SNSを大いにざわつかせた。さらに、コンビニの舞台裏というお仕事ドラマ的なおもしろさも新鮮で、「あるある」と共感する視聴者もいた。しかし、最近の『恋あた』に、お仕事ドラマの要素はほとんどない。スイーツ開発で「人を幸せにしたい」と言っていた樹木(森七菜)も、仕事に打ち込むというよりは、浅羽(中村倫也)との恋愛に一生懸命。第6話では職場に「店舗研修」と書き残し、浅羽がアルバイトをはじめたコンビニへ行ったきり帰ってこず、仕事仲間に呆れられるシーンも。スイーツに対する樹木の才能や情熱は十分に語られないまま、物語は恋愛一色になりつつある印象だ。

 それも、ひとつの路線ではあるし、ドラマ放送中はSNSでトレンド入りするなど一定数のファンはいる。その中では「追あた」というワードも生まれ、録画や配信を繰り返し見るという声もある。しかし、やはりストーリーに対するつっこみどころは多い。

 何かと話題になるラストシーンが多い『恋あた』だが、第6話では「彼女がいて、樹木が自分のことを好きって知っていながらスノードームを渡すって、いやあれ何?」「告白を聞こえなかったフリしてて、旅行で距離が縮まってプレゼント渡していい雰囲気になったところで『実は聞こえてた』って伝えてくる中村倫也。コイツは危ねえ」「冷静に考えるとな?彼女いる男が、ほしがってたスノードームをプレゼントしてくるのは結構やべぇぞ」など、浅羽のチャラい行動にドン引きする声も多かった。

 では、『恋あた』ファンは何に惹かれているのか。SNSで第6話の反応を追ってみると、多くみられるのは「メガネ姿の中村倫也が最高の極み」「浅羽さんの神回!浴衣最高」「意外にもゴシップ好きの一面が見られたかわいすぎる(浅羽)拓実」など、中村倫也やキャラクターへの“萌え”だ。これまでの反応を見てみても、「森七菜がかわいい」「新谷(中野太賀)いい奴」など、ストーリーというよりは、俳優自身や役柄への人気が高い様子。

 同じ火曜枠で当たりとされているドラマ『恋はつづくよどこまでも』や『逃げるは恥だが役に立つ』などは、恋愛ドラマでありながら、さらに考えるテーマがあるストーリーだった。登場人物たちが仕事や生活を通して向き合うものが、そのキャラクターに奥行きを与え、俳優ファンでない視聴者の目にも魅力的に映っていたように思う。同じ方法である必要はないが、この先の展開で『恋あた』がその深みを出せるのか。俳優やキャラクター、シチュエーションへの萌えに頼りきっていては、最終回に向かっていい成績を残すことは難しいかもしれない。

■番組情報
火曜ドラマ『この恋あたためますか』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河、佐野ひなこ、利重剛、市川実日子、山本耕史 ほか
脚本:神森万里江、青塚美穂
演出:岡本伸吾、坪井敏雄、大内舞子
プロデュース:中井芳彦、黎 景怡
音楽:木村秀彬
主題歌:SEKAI NO OWARI 「silent」
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koiata_tbs/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/12/01 16:50
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