視聴率低迷の『共演NG』が満足度ランク上位に!? 「今期一番面白い」と評される3つの理由
#鈴木京香 #大根仁 #秋元康 #中井貴一 #共演NG
秋元康氏が手がけるドラマ『共演NG』(テレビ東京系)の魅力が、じわじわと浸透しつつある。
初回放送で同枠最高の平均視聴率6.6%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を獲得して以来、4%台に落ち込むなど低迷気味だった『共演NG』だが、オリコングループが発表した「ドラマ満足度調査ランキング」(11月10日~16日放送を対象)では、20以上ある今期秋ドラマの中から、満足度6位にランクイン。東野圭吾原作の『危険なビーナス』や、旬の若手俳優を多数起用した『この恋あたためますか』(ともにTBS系)などを押さえ、上位におどり出た。
SNSや口コミサイトで“今期一番面白いドラマ”の呼び声が高い『共演NG』。今回は、『共演NG』が視聴者の心を掴んで離さない理由を分析していく。
①若手からベテランまで実力派揃い!演技そのものを楽しめる
『共演NG』の特徴の一つとして、主演の中井貴一と鈴木京香をはじめ、リリー・フランキーや里見浩太朗など“本物”の実力派ベテラン俳優が勢ぞろいしていることが挙げられる。それだけでなく、若手キャスト陣も将来が楽しみになる実力派が勢ぞろいしており、役者の演技そのものを純粋に楽しめることが魅力のひとつ。元乃木坂46の若月佑美が魅せた、不倫をした自分を責める演技は圧巻で、見ているこちらが苦しくなるほどだった。
②ただのコメディドラマではないこと
前提として『共演NG』は質の高いコメディであり、テレビ東京の現状を自虐したり、競合企業をスポンサーにつけたりと斬新で少しブラックな小ネタが痛快だ。しかし、話が進むうちにただのコメディではないことがわかる。どの回にもメッセージ性があり、その芯は太くて強い。特に、芸能界の不倫スキャンダルをテーマに描かれた第3話は、過剰な報道や芸能人の人権について考えさせられる物語だった。
③秋元氏ならではの伏線回収技術
『あなたの番です』(日本テレビ系)で視聴者を翻弄したように、秋元氏は伏線の張り方が巧妙だ。それも、毎回意外な手法で回収するものだから、「そっちか!」と驚く視聴者も多いのではないか。伏線回収は、視聴者の予想と異なるほどに面白さを増すものだ。瞳(鈴木)と、雪菜(山口紗弥加)、元カノ同士のブランケットが同じであることは何かの伏線なのだろうか……。
以上3つが、筆者の分析する高評価の理由だ。一度観れば、見事にその世界観に引き込まれてしまう『共演NG』。テレビ離れが進み、視聴方法も多様化している現代において、もはや視聴率は作品の面白さと比例しないのかもしれない。物語もようやく折り返し地点、これからも視聴者をいい意味で裏切っていってほしい。
■番組情報
『共演NG』
テレビ東京系/毎週月曜日22時~
出演:中井貴一、鈴木京香、山口紗弥加、猫背椿、斎藤工、リリー・フランキー、里見浩太朗、堀部圭亮、細田善彦、小澤廉、若月佑美、小野花梨、小野塚勇人、森永悠希、小島藤子、岡部たかし、迫田孝也、岩谷健司、瀧内公美、橋本じゅん
企画・原作:秋元康
監督:大根仁
脚本:大根仁、樋口卓治
プロデュース:稲田秀樹、祖父江里奈、合田知弘、浅野澄美
音楽:堀込高樹(KIRINJI)
主題歌:Novelbright 「あなたを求めただけなのに」
制作:テレビ東京/FCC
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kyouen_ng/
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