『鎌倉殿の13人』小池栄子が裏主人公になりそうな深いワケ 史上最高に“血なまぐさい大河ドラマ”の誕生か
2020/11/29 11:00
#小栗旬 #大河ドラマ #小池栄子 #三谷幸喜 #真田丸 #麒麟がくる #鎌倉殿の13人 #大河ドラマ勝手に放送講義
政子の子殺し 史上最高にドロドロの大河に?
そして怖いのが、頼朝にゾッコンだった政子が、頼朝との間に生まれたわが子に対し、頼朝の死後、非常にシビアで残酷な行いに出ていくことですね。ハッキリいうと、自分の手で彼らを殺していく……源氏の血筋あって始まった鎌倉幕府から、なぜか源氏の血筋を根絶やしにする行動に出るのです。だからこそ、政子の弟・北条義時(小栗旬)が、「鎌倉殿~」の主人公になりえるのです、が。このあたりは、詳しく述べるのはまだ自粛しておきます。
私見ですが、政子が“鬼”になってしまった理由は、彼女が絶望してしまったゆえであろうと思っています。政子が女性として人生の一番良い時期を捧げた男・頼朝に、その情けない死に際を見せられ、本当に自分はこの男から裏切られていたんだ、愛されていなかったんだ、と感じたことが大きかったのでは、と。その怒りが頼朝との間に授かったわが子に向かっていくのは、非常に興味深い屈折した心理ではありますね。
……と史実とその“行間”を解釈すればするほど、「家族愛」をテーマにしたがるNHKのドラマとしてはキツい内容になりそう。
来年の日本史上屈指の「スケベジジイ」渋沢栄一の生涯を描く『青天を衝け』に続く、問題作になることは明らかです。今からいろんな意味で楽しみでなりませんね!
最終更新:2023/02/21 12:04
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
18:20更新
イチオシ記事
山岳民族に残る「嫁さらい」の実情を追う 『霧の中の子どもたち』と日本の非婚化