千鳥・大悟とテレビの中のパンティ ノブ「志村さんが乗り移っとる」
#志村けん #テレビ日記 #テレビ千鳥
千鳥・ノブ「おい、志村さんが乗り移っとる」
以前、志村けんのコントを振り返る番組『志村友達』(フジテレビ系、2020年10月13日)で、志村さんが使用していた衣装や小道具が特集されたときのこと。その中にはコントの中で志村さんが着用する女性用の下着もあった。志村さんのサイズに合わせ、特注で作っていたらしい。
その後に流れたVTRには、女性の下着が出てくる志村のコントが。千鳥の大悟は、「悲しんでたでしょう、テレビ業界からパンティが消えていくことに」と、少し冗談めいた口調で生前の志村さんの心情を推察しつつ、次のように語った。
「できるだけ僕が番組の内容に関わってる自分の番組には、パンティ出すようにしてます、今」
なるほど、確かに彼らの冠番組である『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)では、深夜時代からパンティが頻出していた。プライムタイムに放送時間が上がった初回でも出てきた。というか、オープニングから「たばこ、酒、パンティの3本柱じゃい!」と大悟が宣言していた。
で、15日の『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)の企画は「人気ブラジャー当てるまで帰れま3」。飲食店の人気メニューを当てる「帰れま10(てん)」のパロディだ。大悟から企画名を聞いたノブが「パンティで怒られんからって、ブラジャーもしちゃ駄目よ」と嘆く。
店内に入ると開口一番、大悟が「パンティ屋はいいよなぁ」と言う。もちろん、参照元は志村さんのコントキャラ「いいよなおじさん」。ノブが「おい、志村さんが乗り移っとる」とツッコミを入れる。なお、今回の企画は、女性向け下着メーカーのピーチ・ジョンの協力のもとお届けされた。他のメーカーは全部断ったらしい。懸命だ。
本家「帰れま10」のように、人気ブラジャーを当てにいく千鳥の2人とゲストの濱家隆一(かまいたち)、川島明(麒麟)。女性のニーズを想像しながら上位を予測していく。自身でもブラジャーを試着してみたりする。「針金とかが当たる感じがしない」などと着け心地をレビューする。
そのうちに、「人気があるのより着けたいの選ぼうとしてる」(川島)と、自分が着けたいブラジャーを語る展開に。終始画面にブラジャーに囲まれる男性たちが映り続けているにもかかわらず、下品さよりも人気ブラジャーTOP3を千鳥らが見事に当てた喜びが上回って見えた不思議な回だった。
自分が内容に関わる番組にはパンティをできるだけ出すようにしている。そう語っていた大悟は、「まだまだ僕がやると苦情が来るみたいですけど」とも言っていたけれど、今回の企画はどうだったのだろう。もちろん、実際に苦情が来ているというよりも、「苦情が来る」という前提を確認しておかないと、パンティを出しても面白くならない面もあるのだろうけれど。
あと、志村さんとはパンティやブラジャーに対するアプローチも違って、現代的にアレンジされている感もある。このあたりも、苦情が来そうな下品さが薄まる理由かもしれない。って、真剣に考えるのも野暮かもしれないけど。「パンティやブラジャーに対するアプローチ」ってなんだ。
とにもかくにも、志村さんが乗り移る大悟。『志村友達』は『テレビ千鳥』の副読本である。
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