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『フリースタイルティーチャー』ゆきぽよ VS 品川祐、韻を踏まずにただの悪口合戦に!?

『フリースタイルティーチャー』ゆきぽよ VS 品川祐、韻を踏まずにただの悪口合戦に!?の画像1
『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)

 11月18日放送『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)で行われたのは、原田龍二(ティーチャー:裂固) VS ゆいP(ティーチャー:崇勲)、ゆきぽよ(ティーチャー:ID) VS品川祐(ティーチャー:サイプレス上野)という2つのバトルだ。現時点では全員が1勝1敗のため、今回のバトルで勝利した者が決勝へ進出することができる。

どさくさに紛れてKダブをディスるゆいP

 第1試合は、原田龍二 VS ゆいP。前回の品川戦で見事に覚醒した原田がそのまま優勝へと突っ走るか、興味深いところだが……。

 バトルが始まると、驚異の伸びしろを見せた品川戦と比べ、原田は調子を落としていた模様。前戦では韻だけでなくフロウなど音楽面でも魅せたが、今回はビートアプローチがいまいちだった。自ずと、原田の“ネタ仕込んでる感”が伝わってくる。リズム感に欠けると、途端に台本をそのままラップしているように聴こえてしまうのだ。

 もちろん、原田にトップ・オブ・ザ・ヘッドを求めるのは酷である。頭の回転の速さを50歳の彼に求めるのは年齢的に難しいだろう。ネタは仕込んでくるべきだ。同時に、表現力の向上も不可欠。それを磨き続ければ、FORKのようなタイプのラッパーになれるかもしれない。仕込んできたネタをスムーズに引っ張り出し、アンサーにはめて強烈に返す。原田が進むべきスタイルはそっちだと思う。

 対するゆいPは、とにかくラップするときの雰囲気が楽しそうだ。終始笑顔でフリースタイルしている。彼女のテンションは落ち着いた原田と対象的。よく通る声質もMCバトル向きだと思う。だが、そんなゆいPにも課題はある。彼女、韻を全く踏まないのだ。押韻しないでディスるなら、それは単純にただの悪口である。悪口は誰だってできる。リズム感は良いのだから、あとは韻を踏めればラッパーとしてもっと良くなるはずだ。

 そういえば、原田と対峙したラッパーは全員“4WD不倫”のことを攻撃していた。ゆいPも「トラックに買い替えなよ 次の女 いっぱい荷車の方に乗せてなよ」と原田の黒歴史を突いた。戦略なのはわかるが、視聴者からするとお腹いっぱいである。原田のMCバトルは今回でもう3戦目。車ネタを3連続で聴かされると、さすがに「もういいよ」と食傷気味になってしまう。

 ただ、勢い余ってゆいPの矛先がKダブシャインに向かったときは笑った。

原田  「ラップってのは内面への旅なんだよ
     ギミック リリック 【コンプラ】 今のアンタは【コンプラ】
     フラフラしながら暗中模索 ブツブツガタガタ言いながら無我夢中」
ゆいP 「面倒臭ぇな 面倒臭ぇ授業はKダブさんだけで十分だわ
     何 説教臭ぇ事ばっか言ってんだ テメェは」

 同番組のレギュラーコーナー「ミッドナイトHIPHOPアカデミー」で、原田や品川は興味深くKダブの講義に耳を傾けているように見えた。一方、あからさまに興味がなさそうなのがゆいPだ。どさくさに紛れ、ラップに乗せて退屈な感情をカミングアウトした彼女。元も子もないKダブへのディスである。ワイプに映るZeebraと崇勲は、手を叩いて大喜びだ。

 ゆいPには間違いなくセンスがある。だから、なおさら韻を踏めるようになってほしい。それさえできれば、今回のスチューデントでは彼女が1番いいラップをするようになると思う。ゆいPには期待している。このバトルは1-2でゆいPが勝利した。ゆいP、決勝進出だ。

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