安倍前首相の秘書が事情聴取…5年で800万円以上補填か?東京地検特捜部捜査は第3次政権潰しか?
#安倍晋三 #桜を見る会
<安倍前首相秘書ら聴取 「桜」前夜祭 会費補填巡り 東京地検>
新型コロナ感染者が急増しながらも、観光地が賑わいを見せた3連休最終日の11月23日。報道各社のP担(検察担当)を叩き起こしたのが、読売新聞のスクープだった。
「第二次安倍政権が開始した2013年から毎年、安倍氏は『桜を見る会』の前夜祭を、地元・山口県の支援者を集めて開いていた。会費は1人たった5000円なのに、会場はホテルオークラ、オータニといった高級ホテルゆえ、破格の安さ。それなので『集会費用の一部を安倍氏側が補填していたのでは?』と、国会やメディアから散々叩かれました。安倍氏は『後援会としての収入、支出は一切ない』『事務所側が補填したという事実も全くない』と全面否定し、安倍氏ほどの”上客”なら、ホテル側もそうした措置をとるだろうという言説で、何となく納得されていた。ところが特捜部は、安倍氏側が補填していた可能性を睨み、公設第1秘書らから任意で事情聴取をしたというのです」(検察担当記者)
各社懸命の後追いでNHKは、安倍事務所が5年間で800万円以上の金額を補填したとする領収書の存在を特報。すでに20人以上の関係者が事情聴取され、安倍氏本人にも聴取がありえるとも報じられた。
「任意の聴取とはいえ、地検特捜部が乗り出し、しかもここまで大々的に報じられたとあっては、何らかの立件はありえます。『官邸の守護神』といわれ、次期検事総長が確実視された黒川弘務東京高検検事長が、賭けマージャン疑惑を報じた”文春砲”で失脚。今は、黒川氏と司法修習同期の林真琴氏が検事総長になっています。安倍氏は林氏を高く評価していたこともあり、『飼い犬に手を噛まれた』格好ですが、賭けマージャンやカルロス・ゴーン日産元会長の国外逃亡など失態続きの検察としては、『検察の独立性』をアピールするチャンスということでしょう」(同前)
しかし大学教授らによる告発状が出たのは今年1月のこと。聴取がこの時期になったのは、安倍氏退任と無関係ではあるまい。
「安倍氏は最近めっきり元気を取り戻し、のびのびとゴルフを満喫。11月11日には自民党の『ポストコロナの経済政策を考える議員連盟』会長に就任し”再始動”しています。出身派閥の清和会に復帰し、『安倍派』となってキングメーカーとなるのも時間の問題でしょう。次期衆院選の応援演説のオファーもあるようで、菅政権の最近の失速からすると『3次政権』への期待感が出てきています。『私なら来年1月に解散する』と公言までしており、菅政権としては目障りな存在となってきている。検察の動きは、菅政権への”忖度”ともとれるのです」(自民党関係者)
安倍氏の勢いを削いだのは良いが、自民党政権へのダメージがあるのは確かだ。
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