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橋下徹、『グッとラック!』であおりまくり!民主議員相手に勝ち誇るもかわされ意気消沈

橋下徹、『グッとラック!』であおりまくり!民主議員相手に勝ち誇るもかわされ意気消沈の画像1
写真/GettyImagesより

 11月23日祝日朝のTBS『グッとラック!』には、いつものコメンテーター陣、田村淳、橋下徹、神田愛花にくわえて、国会での厳しい与党への追及で知られる立憲民主党の森ゆうこ議員も出演。番組は「橋下さんと森議員が徹底討論 これでいいのか? 菅政権のコロナ対策」と激論を期待して、派手に盛り上げようとしたのだが、結末は思わぬ方向へ。

 まず、そもそも菅政権のコロナ対策を討論するなら、政権側、自民党議員を出してこなきゃ討論にならんと思うのだが、なぜ森議員? なぜに立憲民主党? という謎を抱いたままスタート。

 テーマは「GoTo見直し なぜ今」から。

 森議員は「見直すタイミングが遅すぎ」で、「自治体ではなく国が見直す地域を決めるべき」だとした。

すると、さっそく橋下は、「いや、それは国にはできないですよ。それは日本政府と国会議員の力を過信しすぎでね」と、もちろん反論する。反論するのがこの人の仕事だもん。

 さらに、「国がひとつひとつの地域を見てここがいい悪いなんて言えないと思いますよ。最初に東京をはずしたのは間違いだと思う。小池さんが怒るのは当然で、小池さんは国にケンカ売ってる。そこはある程度ケンカしてもらって、あとは自治体の長が判断すべき」と、勝手にまた自民党vs小池論をブチまかしたりもする。

 しかし、森議員は、「いや、それは受け入れる側でしょう? そうじゃなくて出発する側。出発される方は国全体の話ですから」と冷静に言い、さらに神田も加わり、「私も細かい権限は自治体の長が判断してくれていいけど、この件は国が判断してほしい」と言うと、あれれ? 橋下も急に「自治体の判断で決めていきますよ、と政府が言うべきですよ」と、政府が判断しろってのに、流れてる。

 すると、森議員も「それはおっしゃるとおりだと思いますよ」と言って一旦丸く収まる。

 しかし、ここでおとなしくしてちゃ、橋下も仕事にならないのか、「自治体がGoTo止めるときに、補償金というものをしっかり知事に権限を与えてください。国会で(新型コロナウイルス対策の)特措法の改正やってください」と、野党なんにもやってないじゃないかと言わんばかりに迫ると、森議員は「私たちもまさに今おっしゃったような改正案を作っていて、出すところです」と言うから、うまいこと反論できない橋下。

 しかし、あきらめない橋下は、「学術会議の問題も追及してもいいけど、コロナ対策を野党がもっと(与党に)変えろと言えば国民の応援受けると思いますよ」などと、言い出す。

 すると、森議員が「やってますよ、報道されないだけで」と反論。

 すると我が意を得たりの橋下は早口で、「いくら提案してると言っても、国民が関心持たないようなことを提案してもメディアは取り上げません。メディアが取り上げないと言うけど、メディアがとりあげるような題材をバーンとぶちこまないと。それが特措法の改正案だと思いますよ」と、いつものように勝ち誇ったように言いまくった。

 が、ここで森議員が、「そうですね」とひとこと。思わぬ反応に橋本思わず笑ってしまう。最後はまた丸く丸く収まった。

 終始、橋下のあおり戦法に乗らない森議員に、逆にうっかり乗ってしまった橋下というところか。まぁ、それはそれで見ものではあったのだったが、番組としてはどうだったんだろうか。

和田靜香(ライター)

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

わだしずか

最終更新:2020/11/24 12:00
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