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中国で「ブルセラ症」菌が漏出も当局が隠蔽…新型コロナ隠蔽疑惑も再燃か

菌の漏出元は武器工場?

 広東省の華南理工大学の肖波涛教授が2月、「武漢ウイルス研究所か、最初に患者が集中した海鮮市場のすぐ近くにある武漢市疾病予防コントロールセンターからウイルスが漏れた可能性」を指摘する論文を発表したが、この論文は現在、削除されている。

 しかし、米国のメディアではこれらを根拠として、2つの研究施設では研究員がコウモリを捕獲し、コロナウイルスについて研究してきたことから、何らかの理由でコウモリから人に感染した可能性が排除できないと報道している。

 WHO(世界保健機関)と中国の専門家の合同チームは3月に、感染源がコウモリだったとほぼ認定する調査報告書を公表している。しかし、これ以降、新型コロナウイルスの感染源と感染拡大に至った発生源に関する情報は、明らかにされていない。こうした事態に対してトランプ米大統領がWHOと中国を批判し、米国がWHOから脱退する事態にまで発展している。

 今回のブルセラ症を引き起こす菌が漏れ出したのは、ワクチンを製造する製薬工場と発表されているが、一部には「武器製造工場」との指摘も出るなど、中国当局が出す情報への不信感やその隠蔽体質への非難が高まっていることで、新型コロナウイルスの感染源、感染拡大の発生源にまで“飛び火”しそうな事態となっている。

鷲尾香一(経済ジャーナリスト)

経済ジャーナリスト。元ロイター通信の編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。「Forsight」「現代ビジネス」「J-CAST」「週刊金曜日」「楽待不動産投資新聞」ほかで執筆中。著書に「企業買収―会社はこうして乗っ取られる 」(新潮OH!文庫)。

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Twitter:@tohrusuzuki

鷲尾香一の ”WHAT‘S WHAT”

わしおこういち

最終更新:2020/11/15 20:00
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