Hey!Say!JUMPの新曲が「絶妙に古い」衣装は3年前の三代目JSB、MVは7年前のK-POP!?
#ジャニーズ #K-POP #Hey! Say! JUMP
10月12日、謎のボーイズグループとして“Honey Bee”なるユニットの曲「狼少年」MVがYouTubeにアップされた。顔をフードで隠し、歌い踊る“覆面グループ”として耳目を集めたが、歌声からすぐにHey!Say!JUMPであろうとファンは推測。
その予想通り、役1カ月後の11月11日には『めざましテレビ』(フジテレビ系)でこのグループがHey!Say!JUMPであることが明かされた。
「『Honey Bee』のほかにも『Sindibaad』『John Darling』という“覆面グループ”のYouTubeチャンネルを開設し、MVを公開しました。それぞれ、ロックバンド・女王蜂のアヴちゃん、YOASOBIのAyase、Wacciの橋口洋平とサブスク時代の若手アーティストが楽曲を手がけています。Hey!Say!JUMPはいよいよCDの売り上げが鈍化しつつあったので、戦略的に“バズる”ことに舵を切ったんでしょう。かなり手の込んだアプローチですが、Honey Bee名義で公開された『狼青年』のMVは、顔が見えないのにもかかわらず公開1カ月で700万回を超えているから、プロモーションとしては成功しているのかも」(レコード会社関係者)
「狼青年」はダンスチューンだが、そもそもHey!Say!JUMPはダンスに定評があり、彼らの強みが存分に発揮されているとあって、ジャニーズファンは沸き立っているようだ。しかし、一方で「微妙に古い」と評価するのは、音楽メディアの編集者だ。
「ストリートファッションと背景や振り付けなんかが、K-POPアイドルEXOの『Wolf』(2013年)みたいだな~というのが最初の印象。曲をよく聞いてみると、単調なトラックでメロディに合わせた譜割り、Bメロでトラックを変更してトーンダウンさせる。そしてサビに持って行く前にキックとスネアを排除し、ありきたりのフィルを挿入し、サビがスタートする。
サウンドはK-POP的だが、楽曲の構成は実にJ-POP的ですね。K-POPは完全に海外のメインストリームをトレースすることができるけど、J-POPでそれをやろうとするとなかなか……。『狼青年』にはそうしたJ-POP的な古くささが残っていて、それが“ジャニーズ”らしさにはなっているんだろうけど、革新性は感じない微妙な仕上がりですね」(音楽メディアの編集者)
さらにK-POPライターは、ほかの類似点も指摘する。
「MVの中で、時折入るネオンカラーのエフェクトに既視感がある。2019年、BLACKPINKのリサがステージで踊ってる動画に、アーティストのDan Danielin Di Danielleという人物がエフェクト加工をかけた動画をアップしたんです。これが爆発的にバズって、一時期K-POPのファンの間でアイドルの動画にネオンエフェクトをかけるのが大流行した。同年にリリースされたSUPER JUNIORの『SUPER Clap』(ダンス練習動画)なんかは、『狼少年』のエフェクトに近い。だから『狼少年』もパッと見たときに『あ~K-POPで見たな~』って印象を受けました。取り入れるのが早いっちゃ早いけど、新しさは感じなかった」(K-POPライター)
“どこかで見た感じ”“古さ”を感じる極めつけの理由は、その衣装にあるとスタイリストが解説する。
「彼らが着てる衣装はOff-Whiteというブランドだと思われますが、これが古い。カニエ・ウェストのアートディレクターだった人物が立ち上げた新興ブランドですが、日本ではすでに“ホストの制服”になってしまっている(笑)。2014年にはBTSがMVで着用してましたが、日本で流行ったのは2017年頃から三代目J SOUL BROTHERSが着始めたのがきっかけでしょう。K-POPと三代目のフォロワーが多い新宿歌舞伎町のホストたちがこぞってマネをして、ニセモノもかなり出回るようになった。最近のK-POP勢や三代目はもう着てません。それを今さら衣装に取り入れるのは……ちょっとダサいかも(苦笑)」(スタイリスト)
何から何までトレンドから少しだけズレたHey!Say!JUMPの新曲は、“ジャニーズ流K-POP”とでもいうべきか。果たして新規リスナーの心を掴むことはできるだろうか。
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