阪神・藤川との真剣勝負で巨人・重信に批判殺到!「 引退試合つぶし」のそしりも…
#プロ野球 #阪神 #藤川球児
いささか後味の悪い引退試合になってしまったかもしれない。
11月10日に甲子園で行われた巨人戦で、阪神の藤川球児が現役最後のマウンドに立った。9回に登板した藤川は全球ストレート勝負で、代打の坂本勇人、代打の中島宏之を連続三振にとったものの、最後の打者の重信慎之介がセカンドフライに終わったことが物議を醸している。
「阪神OBであるテレビ解説者の掛布雅之氏は『重信君はちょっとわかっていませんね。若いですね。もうちょっとあるだろって』とコメント。当てにいったような打撃を残念がり、次打者の主砲・岡本和真との対決が見たかった様子でした。ネット上では重信に対して『KY』『真剣勝負して当然』と賛否が飛び交う事態に発展しましたが、日本シリーズに向けて一打席でもアピールしたいところですし、わざと三振されても藤川もうれしくなかったでしょう」(スポーツライター)
藤川自身、かつては阪神現監督の矢野燿大の引退試合をぶち壊したことがあった。
「当時矢野は、9回二死でリードしている状況に限って、出場するという予定になっていました。しかし、横浜の村田修一が藤川から逆転3ランを放ち、矢野は花道を飾ることができなくなりました。村田は『このへんを振れば三振するだろう』と思っていたそうで、『軽くポンと振ったら当たっちゃったみたいな』と後日、告白。走りながら『行くな、ヤバい、ヤバい』『あー、行っちゃったよ』って思っていたそうです」(同)
「ミスター引退試合」と言われるその村田は、引退試合をめぐる、さまざまな逸話の持ち主。藤川からのホームラン事件の他にも――。
「広島現監督である佐々岡真司の引退試合では、9回二死から打者一人だけの登板となった佐々岡から本塁打を打ち、『こんなにうれしくないホームランはない』と表情をこわばらせていました。一方、07年に行われた、ヤクルト・鈴木健の引退試合では、横浜・横山道哉投手の全球直球勝負にファウルで粘りまくった末に、13球目に三塁フェンス際への小フライ。これをサード村田が捕球を見送り仕切り直すと、鈴木は15球目をセンター前へ運び、『ドラマ』として語り継がれています」(同)
プロ野球の「引退試合」といえば、一昔前まではオープン戦で行うのが通例だった。江川卓の引退試合で最後の打者となった掛布氏は豪快な空振りをしてみせたが、今後は公式戦での引退試合の是非が問われそうだ。
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