ジャイアンツ、引退の岩隈久志と2000安打・坂本勇人 G戦士2人の“悔やまれる選択ミス”
#野球 #坂本勇人 #巨人 #岩隈久志
なぜ誰かが、早く言ってあげなかったのか。
セ・リーグ優勝を決めた巨人に2つの大きなニュースがあった。1つは岩隈久志の引退。もう1つは坂本勇人の2000安打達成だ。岩隈は日米通算170勝を上げたが、ケガから回復できずに引退を決断。一方、坂本の2000安打達成は「右打者最速」というおまけ付きだった。巨人ではまったく何もできなかった岩隈と、チームの主力の坂本。共通点は「チームメイト」だけかと思いきや、非常に興味深い共通点がある。
「岩隈と坂本は共に右投げ右打ちですが、実は2人とも、箸も鉛筆も左で使う生粋の左利きです。岩隈は“周囲が右投げ右打ちだったから”という理由で、坂本は“兄が右利きだったから”という理由で、右投げ右打ちになったそうです。松井秀喜、イチロー、大谷翔平など、右利きなのに左で打つ選手も多い中、左利きなのに右投げ右打ちというのは珍しいです」(週刊誌のプロ野球担当記者)
それでも2人とも野球選手として大成功を収めたのだから、能力の高さが窺えるが、“もし利き手でやっていたら”と夢想する野球関係者は少なくない。少年野球の指導に長年携わる一方、野球専門誌にも寄稿するフリーライターはいう。
「野球は左利きが有利なスポーツ。特に打つほうに関しては、圧倒的に左打者が有利です。1塁に近いので、内野安打のチャンスが遙かに高くなりますから。右利きなら、右で打つか左で打つか、選択の余地はありますが、左利きなのにわざわざ右打ちを選ぶのはあり得ません。
投げるほうに関しても、左はメリットが色々とあります。左投げは少ないので、苦手とする打者が多く、“左投げだから”という理由でドラフトにかかったり、1軍に上がれることがあります。300勝投手の鈴木啓示は、野球好きの父親に左投げにされ、成功を収めましたし、江夏豊や今中慎二も、元々は右利き。『巨人の星』の星飛雄馬も、強制的に左投げにさせられています。ただ、左投げだとできないポジション(捕手、二塁手、三塁手、遊撃手)が多いので、守備位置が少ないという問題があり、ハイリスク・ハイリターンではありますが」(フリーライター)
スポーツの世界に“もし”はないが、もし2人が利き手でプレーしていたら、どうなっていたのか?
「岩隈があの長身で左投げだったら、バッターは本当に打ちにくいはず。あと5勝や10勝は軽く上積みできたでしょうし、メジャーでは左投げが特に大事にされるので、年俸も2割は高くなったでしょう。一方、坂本が左打ちだったら、ヒット数が毎年4~5本は違ったでしょうから、2000安打はとっくに達成していたはず。毎年打率も1分から2分は違っていたはずです」(同上)
今さら悔やんでももう遅いが、そんな夢を抱かせてくれるのも、彼らがスター選手だから。それにしてももったいなさすぎると言ってしまったら、岩隈と坂本に失礼なのだろうか……。
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