キンプリ岸と神宮寺ダブル主演『DREAM BOYS』今年はガッツリ堂本光一が演出!「ジャニーさんの良さがなくなる」の声も
#ジャニーズ #堂本光一 #岸優太 #DREAM BOYS
2019年秋に上演された、岸優太と神宮寺勇太(King&Prince)ダブル主演のミュージカル『DREAM BOYS』(以下ドリボ)。初演では滝沢秀明が主演を務め、その後KAT-TUNや関ジャニ∞、Kis-My-Ft2のメンバーに受け継がれてきた、ジャニー喜多川オリジナルの作品だ。2019年、ジャニーは新しいドリボ構想があることを岸と神宮寺に伝えていたが、具体的な台本を作る前に死去してしまった。
ジャニーが生きていれば、稽古場で演者たちに無茶ぶりや奇想天外なアイデアを与え、新しい『ドリボ』を作ったことだろう。ジャニーは初日開演直前に構成を変えたり、公演中にセットリストを変えることで有名だった。
しかし、そんなジャニーの指揮をあおぐこともできなくなってしまったということで、ジャニーズの舞台興行を率先して仕切っている滝沢秀明が声をかけたのが堂本光一だった。光一はジャニーが作ったミュージカル『SHOCK』シリーズを独自にアレンジした『Endless SHOCK』で何年も主演公演を続けている。外部の演出家を呼ぶよりは、とりあえず光一にアドバイスをもらう形がファンも喜ぶのではと滝沢は考えたのだろう。
しかし光一は、必ずしも“ジャニーズらしい”演出をするタイプではない。むしろ、ジャニー演出の醍醐味であるトンチキさを排除し、シンプルにしたがる傾向があるのだ。実はジャニーと光一は真逆の演出家なのではないかとも思える。ジャニーは生前、ミュージカルではお客さんを飽きさせないことを重視、数秒に1回は驚きを演出したいと雑誌インタビューで答えていた。そのサービス精神から、ジャニーが演出していた初期の『SHOCK』シリーズでは「なぜ、このタイミングでこれ?」と予想もしないところで突然に車が飛んだりと、トンチキ構成がもりだくさんだった。
ところが、光一自身が脚本・演出を担いはじめた2005年以降は、トンチキコーナーがどんどん減り、起承転結が綺麗に整理されたものになっていった。光一ファンの多くは「話がわかりやすくなっていい」とほめているが、一部のコアなジャニーズオタクからは「シンプルすぎて物足りない」「光一演出になってから、魅力がなくなった」という声もあがっている。
ジャニーズらしい演出をなくそうとしたがる光一の様子は、ドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ)でも見て取れた。2019年、ジャニーが亡くなった直後の『ドリボ』の打ち合わせ場面だ。岸と神宮寺に向かって、光一が口頭でいろいろなアドバイスを送り、光一を尊敬しているという2人は、どの発言にも深くうなずいていた。しかしその中で光一が「ショータイムもいらないよ。本編が良ければ、必要ない。なくしてしまえば?」と提案。それまで「はい! はい!」と元気に返事をしていた岸も、突然固まってしまった。
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