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週刊誌スクープ大賞

嵐・大野智熱愛写真流出は“ジャニーズから自立できない男”を彼女が見限ったから?

ショーン・コネリー逝去…初代ボンドよ永遠なれ

 ところで、ショーン・コネリーが亡くなってしまった。享年90。カリブ海のバハマで過ごしていたようだが、晩年は認知症気味だったという。

 007シリーズの第1作『ドクター・ノオ』が公開されたのは1960年代初め。私は高校生だった。ボンドのカッコよさと、ボンドガールのセクシーなこと、それにど派手なクルマとスピード感。男の欲望のすべてが詰まっている平凡パンチの映画版だった。

 役者としてのコネリーでは、『アンタッチャブル』の老警官が見事。存在感がありすぎて、ケヴィン・コスナーやデ・ニーロが霞んでいた。私は『小説家を見つけたら』が好きだ。

 1作だけ書いて姿を消した小説家のコネリーと黒人の若者の友情物語だが、小説作法まで教えてくれる傑作である。

 先夜、『ドクター・ノオ』を見てみたが、少しも古びていなかった。ショーン・コネリーのボンドは永遠である。

 私は哲学者の中山義道(74)が好きだ。

 暴走老人というのはこの人のことをいうための言葉だ。

 現代の「65歳から嫌われる勇気を持ちなさい」という特集は、何を今さらである。

 そうでなくても年寄り、ジジイは嫌われるのだ。

 うるさい、不潔、ケチなど、ジジイのためにある言葉だ。いやだいやだ。

 だが、中島の言やよしである。

「日本人は、人から嫌われることを恐れて、言いたいことを我慢する人が多すぎます。生きていれば人を傷つけ、恨まれることだってあるでしょう。
 嫌われることを避けようとするのは、結局、自分が傷つきたくないからに他なりません。そんなふうに委縮して暮らしていてもストレスが溜まる一方で、幸せになるとは思えません」

 彼は、スーパーやデパートでうるさいBGMに文句をつけ、電車内で化粧している女を見ると「やめなさい」と怒鳴るという。

「いつも嫌われるのを覚悟して人と接することが、かえって本当の人間関係を作り上げることもあるのです」

 義理を欠く、恥をかく、人情を欠くことを三角といったのは夏目漱石だそうだが、高齢者から後期高齢者になれば、目は見えなくなる、耳は遠くなる、カネはなくなるから、義理の外出もやろうと思ってもやれなくなる。

 せめて中島のように、怒鳴り散らしながら嫌われて生きていくのが、ジジイの生きる道である。

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