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日刊サイゾー トップ > 海外  > トランプ反撃の”秘策で差別深刻に?
幕上がるトランプ劇場

バイデン勝利宣言にトランプ徹底抗戦! “米のジャイアン”秘策は黒人の権利を奪った「1876年の大統領選」

大人になれない、切り札にも欠けるトランプ

 やったことの良し悪しは別として、ヘイズは南部諸州から連邦軍を全面撤退させるという切り札があったからこそ、南部民主党保守派(サザン・デモクラッツ)も取引に応じた。しかし、今のトンランプにはそれに見合う切り札はない。「トランプはディール(取引)をまとめる天才だ」と前出のジョージア州のトランプ陣営関係者は切々と訴えたが、今一つ説得力に乏しい。

 頼みのペンシルバニア、ジョージアでもバイデンにリードを許してしまい、絶望的な状況となってしまったトランプ。140年以上前の話とはいえ、共和党候補だったヘイズが相手政党との裏取引という禁じ手を使って勝利した1876年の大統領選に、今、自らを重ね合わせているのかもしれない。

 トランプ陣営も、彼を取り巻く熱烈な支持者たちも往生際が悪いとかしか言いようがない。トランプがなかなか負けを認めない状況について6日、記者団に問われたペンシルバニア州フィラデルフィアのジム・ケネディ市長は「大統領がすべきことは、率直に言って、彼の大きな男の子のスボンを履くこと(子供じみたことはやめるべき)だと思う。彼は負けた事実を認め、勝者を祝福する必要がある。かつてジミー・カーター、ジョージ・ブッシュ(父)、そしてアル・ゴアがやったように。」と述べ、大統領に見識ある大人としての対応を求めた。

 馬耳東風、馬の耳に念仏と言うべきなのか。アメリカのジャイアン、トランプは「決して戦いを諦めない」と法廷での徹底抗戦も辞さない覚悟だ。トランプ劇場の幕が下がるのはまだ少し先のようだ。

最終更新:2020/11/18 14:35
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