バイデン勝利宣言にトランプ徹底抗戦! “米のジャイアン”秘策は黒人の権利を奪った「1876年の大統領選」
#選挙 #アメリカ #トランプ大統領
3日投開票が行われた米大統領選は史上稀に見る大接戦となった。
民主党のジョー・バイデン前副大統領は各激戦州で確実に得票を伸ばし7日、開票作業が続いていた東部ペンシルベニア州でも勝利し獲得選挙人が273人となり当選に必要な過半数ライン(270)を超え当選を確実に。しかし、相手はトランプ大統領。大統領選挙に勝利することと、来年1月20日に、実際に誰が大統領に就任するかは分けて考えた方が良いのかもしれない。
トランプ大統領はこの直後に「偽って勝利したふりをしている。大統領選挙はまだまだ終わっていない。バイデン氏は接戦となっている州はもちろん、どの州でも勝利が確定しているわけではない」とする声明を発表した。
また、トランプはこれに先立つ5日、ホワイトハウスで行われた記者会見で、「彼ら(民主党)は選挙結果を不正に盗みとろうとしている」と述べており、バイデンを選挙人過半数獲得に導いた郵便投票の結果を、改めて疑問視した。トランプ陣営はすでにバイデンへの逆転を許してしまったペンシルバニア、ミシガン、ジョージアなどで郵便投票の無効化を求める複数の訴訟を起こしており、あくまで徹底抗戦の構えを見せている。
アメリカでは過去にも、大統領選の開票結果を巡り揉めたことがある。
20年前の2000年の大統領選は民主党のアル・ゴアと共和党のジョージ・W・ブッシュ(子)が選挙人の数で拮抗し、残るフロリダ州の選挙人(当時は25人)を取った方が過半数の270人を獲得し次期大統領となる状況となった。得票差が0.5%未満ということもあり、同州の再集計を巡り繰り広げられた法廷闘争は連邦最高裁まで持ち込まれ、最終的にブッシュが次期大統領に決まった。
トランプも00年の大統領選にならい、連邦最高裁まで持ち込めば判事が保守派6人、リベラル派3人という構成なので、「勝機あり」と見ているようだ。しかし、「不正がある」と主張する郵便投票にしても具体的な証拠を示さない限り、公判維持どころか、訴訟に持ち込むことすら難しい。
そこで今、トランプ陣営がウルトラCの9回裏二死逆転サヨナラ満塁ホームランとして画策するのが、「1876年の大統領選の再現」(米南部ジョージア州在住、共和党トランプ陣営関係者)だ。
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