西武ライオンズの“チャラ男”が窃盗でクビ! プロ野球のロッカールームは泥棒だらけ?
#野球 #西武 #ライオンズ
チャラいのはわかっていたが、まさか手癖まで悪かったとは……。
CS(クライマックスシリーズ)進出に向け、必死に戦う西武ライオンズに激震が走った。球団は1日、平尾博司2軍打撃コーチとの契約を解除したことを発表。10月に選手から盗難被害を訴える事件があり、調査したところ平尾コーチが盗んでいたことが判明した。本人は事実関係を認めているという。
「平尾は高校時代、通算68本塁打の記録を引っさげて1993年にドラフト2位で阪神に入団。阪神では1軍と2軍といったりきたりでしたが、西武移籍後は勝負強いバッティングで存在感を示しました。地元・埼玉の大宮東高校出身ということでファンも多く、日焼けサロンで焼いた肌と金髪という見た目から付けられた『チャラ尾』の愛称で、野球ファンにはおなじみの存在。明るい性格で、特に悪い評判は聞いたことはなかったんですが……」(週刊誌のプロ野球担当記者)
盗まれた選手は被害届は出さないようで、平尾コーチが警察のお世話になる可能性は消えたが、野球人生はこれで終わったようなものだ。ただ、プロ野球界では紛失騒動などちっとも珍しくないのだという。
「プロ野球選手は大金を持ち歩くため、ロッカールームで金がなくなる事件はしょっちゅう起きています。つい先日も、DeNAの三嶋一輝が30万円失くしたニュースが報じられましたし、4月には日本ハムでも盗難騒ぎがありました。2018年には巨人の2軍選手が、チームメイトの野球用具を盗んで売りさばいていたことがわかり、シーズン中にクビになっています。この選手はアダ名が『ルパン』だったそうです」(同)
世間に明らかになっているだけでもこれだけあるのだから、揉み消されたり、疑惑のまま終わったケースはもっとあるはず。しかもこういった事件は昔から起きているという。取材歴30年長のベテランのスポーツライターはいう。
「落合博満は中日の監督時代にバッグを丸ごと盗まれる被害に遭っていますし、20年ほど前には、超高校級と言われた逸材が『ロッカー荒らし』と呼ばれた挙げ句、不可解にクビになる事件がありました。また、野球評論家の金村義明は、現役時代に財布から現金を抜く先輩がいたことをテレビ番組で暴露したこともあります」(スポーツライター)
背景には、野球選手の歪んだ金銭感覚も影響しているのかもしれない。
「プロ野球選手は“稼いだ金は使ってナンボ”の世界。先輩が後輩の勘定をすべて払うのは当たり前ですし、どれだけ実力があっても、せっせと貯金するような選手は間違いなく陰口を叩かれます。ロクに結果も残していないのに年俸より高い車を買う者、数百万円するような時計を見せびらかす者、夜の街で散財した武勇伝を誇らしげ語る者などがロッカールームにはゴロゴロいるわけです。
また、いまだに“現金主義”なのも特徴です。カードでは『釣りはいらない』とは言えませんし、女の子にチップを配ったりタクシー代を渡すにも“現ナマ”が必要ですから、財布に100万円単位の現金を詰めている選手もいます。金銭管理もルーズで、取られても気づかないケースが多いので、悪事に手を染める選手が出てくるのでしょう」(同)
使い古されたフレーズだが、くれぐれも盗むのは「塁」だけにして欲しいものだ。
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