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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『共演NG』濃厚接触は1回までならOK!?

濃厚接触は1回までならOK!?『共演NG』コロナ禍の描き方がリアルだと話題に

『共演NG』公式サイトより

 リアルな分、賛否両論あるが……。

 秋元康が手がけるドラマ『共演NG』(テレビ東京系)の第2話が、11月2日に放送された。

 零細テレビ局・テレビ東洋の新ドラマ『殺したいほど愛してる』に集められたのは、キャラかぶり、元恋人など、さまざまな理由で“共演NG”な俳優たち。ドタバタな制作発表会を終え、本読み(キャストの台詞合わせ)を迎えたが、やはり現場は殺伐とした様子。それぞれの共演NGたちが、お互いを罵り合っているのだ。

 そんな険悪なムードのまま、主人公・遠山英二(中井貴一)と大園瞳(鈴木京香)が初めて出会う、ドラマの中でも重要なシーンの本読みへと移る。ベテラン俳優2人のパフォーマンスに、現場からは歓声が上がったが、『殺したいほど愛してる』のショーランナーでリモート参加している市原龍(斎藤工)は納得がいかない様子であった。

 そして、出会いのシーンは本番へ。すると、市原から演出変更の連絡が来る。内容は、遠山が大園を引き止める際、大園に“突然キスをする”演出に変更するとのこと。ただでさえ険悪な元恋人とのキスシーンを避けたい遠山は、「無理だよ!第一、濃厚接触になるんじゃないの!?」とコロナ禍を理由に上げて反抗。しかし、プロデューサーからの回答は「テレ東の撮影ガイドラインで、キスシーンは1回までならOKって書いてある」だった。

 一方で、大園にはキスシーンについて知らされることはなかった。これも市原の目論見であり、演出にリアリティを出すためだという。そんな中、ついに本番へ。カットがかかる直前、遠山から突然キスされて驚きと戸惑いを隠せない大園。呆然としたまま家路につき、久しぶりの感触と自身の心の揺れに困惑するのであった。

 濃厚接触問題や、ソーシャルディスタンスのとれた本読みなど、コロナ禍ネタが多く盛り込まれた『共演NG』第2話。ネットでは、「コロナご時世も反映されてて演出が絶妙だった」「濃厚接触1回までならいいんかい!なんかリアルだな~」などの反響が上がっている。

 ちなみに第1話では、「形だけなんで」と言って検温するシーンやフェイスシールドを「邪魔!」と言って投げ捨てるシーンがあった。本来の感染予防対策としてはNGだが、検温やマスクが“マナー”になりつつあるのも現代のリアル。今後のコロナ禍演出にも期待したい。

■番組情報
『共演NG』
テレビ東京系/毎週月曜日22時~
出演:中井貴一、鈴木京香、山口紗弥加、猫背椿、斎藤工、リリー・フランキー、里見浩太朗、堀部圭亮、細田善彦、小澤廉、若月佑美、小野花梨、小野塚勇人、森永悠希、小島藤子、岡部たかし、迫田孝也、岩谷健司、瀧内公美、橋本じゅん
企画・原作:秋元康
監督:大根仁
脚本:大根仁、樋口卓治
プロデュース:稲田秀樹、祖父江里奈、合田知弘、浅野澄美
音楽:堀込高樹(KIRINJI)
主題歌:Novelbright 「あなたを求めただけなのに」
制作:テレビ東京/FCC
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kyouen_ng/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2020/11/04 13:38
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