『この恋あたためえますか』ヒロインよりも共感!? 女優・石橋静河の涙が美しい
#中村倫也 #森七菜 #この恋あたためますか #火曜ドラマ
森七菜主演ドラマ『この恋あたためますか』(TBSテレビ系)の第3話が、11月3日に放送された。世帯平均視聴率は、前回から0.7ポイント減の8.4%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)だった。
第2話のラストで、コンビニチェーン「ココエブリィ」のスイーツ課社員として正式に採用されることになった樹木(森七菜)。新商品のコンペではライバルだった北川里保(石橋静河)を手伝いながら、新人として仕事を覚えていた。目の前の課題は、北川が開発したシュークリームの配送テストなのだが、トラックの振動でシューが潰れてうまくいかない。焦りを抱えながらも、二人はポジティブに次のテストに向けてまい進するのだった。
しだいに打ち解けていくなかで北川は、「突然出てきた樹木に負けることが悔しかった」とコンペに挑戦しようと思った動機を話す。かつて後輩に押し出されるかたちでアイドルグループを辞めさせられた樹木は、北川に共感を覚え、それにもかかわらず自分にも優しく接してくれる北川の人間性に惹かれる。
一方、樹木の恋心も動きはじめる。同居する李(古川琴音)に浅羽(中村倫也)との関係を指摘された樹木は、浅羽に借りたスーツの袖口をぎゅっと掴んで思いを馳せ、仕事仲間の新谷(仲野太賀)にも「自分を必要としてくれた、社長のためにがんばりたい」とこぼす。
しかし、肝心の新商品はなかなかうまくいかない。発売日が迫るなか、浅羽は万が一を考えて、樹木が考案したシュークリームも同時にテストするように指示する。再び争うかたちになってしまい複雑な思いを抱える樹木と北川。そして無情にも、新商品のリリース会見に立っていたのは樹木だった。ひやっとする場面もありながら、たどたどしくも心に響くスピーチを行った樹木。スイーツ課の面々が会場にいるなか、北川はひとり、その会見をオフィスから見届けていた。
落ち込んでいるそぶりは一切見せない北川に、樹木は後ろめたい思いを抱き、偶然エレベーターで一緒になった浅羽に「みんなが選んだのは里保さんのなのに、商品化が決まったとき喜んでしまった」と悩みを打ち明ける。しかし、浅羽は「仕事は結果がすべてだ」「誰かを貶めたわけでもなく、正々堂々と戦った」と、淡々と事実を言葉にすることで、樹木の心を軽くする。
新商品のシュークリームの売れ行きは好調だった。樹木ともにシュークリームを開発した新谷は、樹木に「はじめて一緒につくったスイーツだから一生忘れない」と話し、SNSにアップされる感想を見ながら一緒に喜びを分かち合う。一方夜のオフィスでは、北川がひとり静かに考え込んでいた。そこに浅羽が現れ、「里保」と声をかける。「無理して笑わなくていい」という浅羽に、北川は我慢していた悔しさがあふれてしまう。泣き顔を見られまいと、浅羽の肩に顔を埋める北川を、浅羽はそっと抱きしめるのだった。
第3話のラストは、発売されたシュークリームを持ち、感謝の気持ちを伝えるため会社を訪れた樹木が、抱き合う二人を目撃してしまうというシーン。それまで丸3話分、一貫して落ち着いた大人の女性として描かれていた北川。張り詰めていた感情が堰を切ってあふれてくる石橋の演技に、見ているこちらも胸が張り裂けそうになった。
「お待たせしました! 恋の四角関係、始まります」というふれこみだった第3話。樹木は浅羽を意識しはじめ、北川と浅羽の特別な関係にも気づく。また、樹木に思いを寄せる新谷も、樹木に好意を抱きながら、浅羽との友情と樹木への恋心の間で揺れている。恋愛ドラマとしては、ようやくスタートラインに立てた印象だっただけに、来週の第4話に期待したい。
■番組情報
火曜ドラマ『この恋あたためますか』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河、佐野ひなこ、利重剛、市川実日子、山本耕史 ほか
脚本:神森万里江、青塚美穂
演出:岡本伸吾、坪井敏雄大内舞子
プロデュース:中井芳彦、黎 景怡
音楽:木村秀彬
主題歌:SEKAI NO OWARI 「silent」
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koiata_tbs/
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