トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 『THE W』決勝進が「漫才偏重」になった背景

女性芸人No.1決定戦『THE W』決勝進出者発表 「漫才偏重」になった背景に予算の問題も?

女性芸人No.1決定戦『THE W』決勝進出者発表 「漫才偏重」になった背景に予算の問題も?の画像1
吉本興業公式サイトより

 女性芸人No.1を決める『女芸人No.1決定戦THE W 2020』(12月14日/日本テレビ系)の決勝戦進出メンバーが発表された。

 2017年大会の優勝者であるゆりやんレトリィバァ、昨年準優勝のはなしょー、目下大ブレイク中のぼる塾のほか、Aマッソ、オダウエダ、スパイク、TEAM BANANA、にぼしいわし、紅しょうが、吉住の計10組が決勝を戦う。

「今年の決勝進出者の特徴は、漫才師が多いということ。もちろん彼女たちが本番でコントをやる可能性もありますが、Aマッソ、オダウエダ、スパイク、TEAM BANANA、にぼしいわし、紅しょうが、ぼる塾は基本漫才です。これまでの優勝者は2017年がピン芸人のゆりやん、2018年の阿佐ヶ谷姉妹と2019年の3時のヒロインがいずれもコントと、漫才師が結果を出せていないんです。もしかしたら、審査員としても女性の漫才を盛り上げたいという狙いがあるのかもしれません」(お笑い事務所関係者)

 そうしたお笑い業界の事情とあいまって、テレビ局サイドとしても、コントより漫才コンビを多く選びたい事情があるという。

「THE Wの決勝戦は、10組の芸人がAブロックとBブロックに分かれて、それぞれの1位となった2組が最終決戦に進出するというシステムです。誰が勝ち残るかわからないので、全組が2本目のネタのリハーサルをやらなくてはならない。漫才であれば、センターマイク1本なのでネタ時間を調整するくらいで充分ですが、コントの場合はセットやSEなど、用意しなくてはならないものが多い。決勝戦のために新たなセットを作ることも多く、これが結構お金も時間もかかる。正直、制作サイドとしては漫才師が勝ち残ってくれたほうが助かるんです」(制作会社関係者)

 コント日本一を決める『キングオブコント』の決勝戦も金と時間がかかっている。

「キングオブコント決勝戦では芸人たちが普段劇場で使っているセットではなく、この日のための特別セットが用意されます。小道具なんかも特別発注です。今年の決勝戦ではニューヨークが拳銃を打つ場面で火薬を使いましたが、このためだけに専門の技師が用意されたくらいです。それだけ手間ひまかけているということ。THE Wとしても本当はそこまでやりたいのでしょうが、大きなスポンサーがついているというわけではないので、なかなか難しい。そういった事情を鑑みて、漫才偏重になった可能性は高いと思います」(同)

 漫才が多いと、逆にピン芸人やコントが目立つという可能性も考えられる。必ずしも漫才が有利というわけではない状況の中、果たしてTHE W史上初の漫才師の優勝はあるのだろうか?

日刊サイゾー

芸能・政治・社会・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト。

Twitter:@cyzo

サイト:日刊サイゾー

にっかんさいぞー

最終更新:2020/11/03 12:00
ページ上部へ戻る

配給映画