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“米倉涼子枠”で前評判低かったのに……絶好調スタート! テレ朝『七人の秘書』、原動力は広瀬アリス?

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広瀬アリス

 テレビ朝日系の連続ドラマ『七人の秘書』(木村文乃主演、木曜午後9時~)が初回(10月22日)13.8%(ビデオリサーチ調べの世帯平均視聴率、関東地区・以下同)、第2話(同29日)13.7%と好調なスタートを切った。

 もともと同局では米倉涼子、木村拓哉らの主演作を放送するなど、木曜ドラマの制作に力を入れており固定視聴者が多いとされる。7月期の『未解決の女 警視庁文書捜査官』(波瑠主演)も平均12.6%と高視聴率をマークしたが、今期の『七人の秘書』は、それを上回ろうかという勢いだ。

 例年、同局の10月期の木曜ドラマは“米倉涼子枠”とされ、『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ、『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(2018年)で高い視聴率をはじき出してきた。ところが、米倉がオスカープロモーションを退社したこともあり交渉が難航、今年は頓挫した。米倉ドラマが実現できなかったため、『七人の秘書』は“捨てドラマ”と称されるほど、下馬評は低かったのだが……。

 同作は、裏では副業として“人助け”を請け負う“影の軍団”がカネや権力にまみれた非情な支配者たちを一掃し、理不尽だらけの日本社会を変えていく姿を描いた作品。“影の軍団”のメンバーを木村、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介の7人が演じる。脚本は『ドクターX』でおなじみの中園ミホが担当している。

「主演は木村ですが、彼女は演技力もありますが、典型的なバイプレイヤーと言ってもよく、そんなに多くの固定ファンがいるとは思えません。初回、第2話で重要な役回りに起用されて、一番目立っていたのは、東都銀行頭取秘書・照井七菜役のアリス。立場的には木村に続く“2番手”に位置付けられていますが、木村とどちらが主演かわからないような脚本でした。正直、地味な印象の強い木村より、アリスを前面に押し出したことが功を奏したのかもしれません。その意味で、アリスが好発進の原動力と言っていいでしょうね」(テレビ誌記者)

 かつては、妹・広瀬すずの後塵を拝していたアリスだが、17年後期のNHK連続テレビ小説『わろてんか』で大ブレーク。その後は、各局のドラマに引っ張りだことなり、ヒロイン格での出演も多く、ドラマファンにとっては、気になる存在になったようだ。

 もともと“数字をもっている”木曜ドラマ枠だけに、今後、アリス以外のキャストがメインになる回でも大崩れはないかもしれない。半ば、“捨てドラマ”として、爆死も覚悟していたテレ朝にとっては、うれしい誤算になりそう。『七人の秘書』が安定した視聴率で終えることができれば、CMスポンサー企業の信頼を維持できて、同枠ドラマは来年にいい流れがつくれそうだ。

最終更新:2020/11/02 18:00
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