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『鬼滅の刃』劇場版を“キング・オブ・アウトロー”が予備知識ゼロで斬る! 瓜田純士「俺もかつては鬼だった」

主題歌を歌うLiSAは「麗子に次ぐ歌姫」

『鬼滅の刃』劇場版をキング・オブ・アウトローが予備知識ゼロで斬る! 瓜田純士「俺もかつては鬼だった」の画像2
「炎」(通常盤/SACRA MUSIC)

――ところで、歌が大好きな麗子さんにお尋ねしますが、エンディングに流れたLiSAの「炎」という曲はいかがでしたか?

麗子 すごくよかったです。ぶっちゃけLiSAのハードな曲は苦手なんですけど、今回の壮大なバラードは最高でした。

純士 俺もLiSAのこと、ちょっと苦手だったんですよ。街を歩いていると、好むと好まざるとにかかわらずしょっちゅう流れてくる曲(「紅蓮華」/テレビアニメ『鬼滅の刃』オープニングテーマ)があるじゃないですか。あれを聴かされ過ぎてウンザリしていたんですけど、今日のラスト、感動しているところに流れたエンディング曲を聴いて、「こいつは歌を歌うために生まれてきた女だな。ウチの麗子に次ぐ歌姫だな」とリスペクトに変わりました。

――おふたりとも満足げですが、この映画にあえてケチをつけるなら?

純士 ギャグ要素が苦手かな。「どこ見てるんですか!」というツッコミワードを連発したり、呆れたときに目が点になったりする、あの独特のノリがまったく面白くなかったんだけど、隣で麗子がクスクス笑ってるから心配になりましたよ。

麗子 純士は心が中年なところがあるけど、ウチはいたいけな少女みたいなところがあるねん。やっぱり若い年齢層をゲットするには、ああいうわかりやすいギャグをちょろちょろと入れたらなあかんねん。

純士 あとは『キャプテン翼』ほどじゃないにせよ、登場人物の顔が全体的に似過ぎだし、年齢差もわかりにくい。特に炭治郎一家が夢の中で全員集合するシーンがあったけど、いくら血の繋がった家族とはいえ、あそこまで顔が同じとだと、シリアスなシーンなのに笑ってしまいますよ。全員『まことちゃん』みたいな顔しやがって。

 それともう一個、前情報ほぼゼロで来たから大いに戸惑う場面もあった! ラスト近くになって初めて登場した面々(鬼殺隊の柱たち)が、どいつもこいつもめちゃくちゃ奇抜な格好をしていて、しかも知らない奴ばかりだから、吹き出しそうになりましたよ(笑)。学ランを着た『押忍!!空手部』みたいな奴とか、白いハッピみたいなのを着た謎の女とかが続々と現れて、神妙な顔で「南無阿弥陀仏」とか言ってるけど、そもそもお前ら誰なんだよ! と(笑)。だって、こっちは何も知らないんだから!

――確かに(笑)。それでは最後に、この映画に採点をしてください。

麗子 100点満点や! 200点を付けてもいいぐらいです。

純士 続きを見たいという思いもあるので、今日の作品だけで点数を付けるなら、65点ぐらいですかね。いやぁ、それにしても、さっきは杏寿郎の母ちゃんに持っていかれたと言いましたけど、最終的にはあの『押忍!!空手部』みたいな奴にすべてを持っていかれた気がします。なんなんだよ、あいつは!(笑)

(取材・文=岡林敬太)

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」瓜田夫婦の採点(100点満点)
純士 65点
麗子 100点

瓜田 純士(元アウトローのカリスマ)

1979年、新宿歌舞伎町生まれ。元アウトローのカリスマ。著書に『ドブネズミのバラード』(太田出版)、『遺書〜関東連合崩壊の真実とある兄弟の絆〜』(竹書房)など。

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Twitter:@Junshiurita

瓜田純士プロファイリング

うりたじゅんし

最終更新:2020/11/03 11:00
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