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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『フリースタイルティーチャー』品川祐、あのパンチライン!?

『フリースタイルティーチャー』品川祐、今こそ「おしゃべりクソ野郎」のパンチラインを使う時だ

丸くなった品川に「あの頃のギラギラを!」とケツを叩くサイプレス上野

 最後は、大本命の品川祐(品川庄司)×サイプレス上野ペア。レッスン場は、サ上の地元・横浜市戸塚区の団地にある彼の作業場だ。早速、サ上は品川にフリースタイルしてもらい、スチューデントの柔軟性をチェックした。

「ごめんね遅刻 遠すぎる まるで異国
 まさか団地とは思わなかった 段違いに遠い」

「作戦なんかありはしない 上野が連れてってくれる 上のステージ」

 正直、他のスチューデントと比べて品川は圧倒的にラップがうまい。言葉の引き出しが多いし、さすが手練の芸人だ。結局、MCバトルは頭の回転の速さによるところが大きいので、品川の優位は盤石だと思う。しかも、品川とサ上のカップリングは相性が見るからにいい。サ上ティーチャーは品川に最高の助言を授けた。

「ご自身が喰らった人生最大のパンチライン、『おしゃべりクソ野郎』。あれを喰らった人っていないから、それを自分のものにして」

 有吉弘行から喰らった最強のパンチラインを、今度は自分の武器にするということか。なるほど、それはいい手だ……。さらに、サ上は品川のケツを叩いた。

品川 「(視聴者は)たぶん、一番俺の負けを観たい。ゆきぽよが俺に勝つところを観たいっていう心理が働くと思うんだよね」

サ上 「いや、けど品川さん。今そういう風に自分で自虐的になってますけども、ギラギラしたあの品川庄司・品川祐を」

品川 「あれ? 戻るの難しいんだよな……。無知だからギラギラできたのよ(苦笑)」

サ上 「逆にいいじゃないですか。フリースタイルのことは何も知らないんだから」

 現時点で頭一つ抜けている品川は、1st Seasonで言えば石田たくみ(カミナリ)のようなポジションだ。順当に行けば、1stバトルは彼が優勝するだろう。すると、2ndバトルでは品川に対する審査員の見方にバイアスが掛かるはずだ。覚醒した他のスチューデントに品川が天狗の鼻を折られる展開まで目に浮かんでしまう。だからこそ、好感度をかなぐり捨てて勝ちに行くべき。サ上が促す勝ち気な姿勢、戦略は断じて正しい。そもそも、この番組を観る視聴者は芸人の好感度なんて最初から求めていないと思うのだ。

 問題は、誰が品川の対抗馬になるかである。正直、参加者のラップレベルは1stバトルより劣っている。けれど、ギアが入ってギラギラ全開になった“ヒール”品川に突っかれるヒーロー枠の存在は絶対に必要。恥じらいを捨てさえすれば、かなり上達しそうな期待感がゆいPにはあるのだが……。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2020/10/27 20:00
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