「女子メンタル」峯岸みなみの攻防と女性タレントたちの“物語” 松本人志「俺、絶対無理やわ」
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ゆきぽよ「ヅラはいつぶりですか?」
突然、部屋に曲が鳴り響く。
歌いながら部屋の奥から登場したのは峯岸みなみだ。曲は剛力彩芽のデビュー曲『友達より大事な人』(2013年)。当時の剛力を想起させるショートカットのカツラを被った峯岸が、軽やかなステップを踏みながら、同曲がCMで使われていたランチパックを出演者に配り始める。そして披露されるプロペラダンス。CM放送当時、少し話題になったやつだ。程よい懐かしさとAKB仕込みのキレのいいダンスが笑いを誘う。
そこにゆきぽよが切り込む。
「ヅラはいつぶりですか?」
かつて、恋愛禁止の暗黙のルールがあるとも言われていたAKB48において、スキャンダルが報じられた峯岸。頭を丸めた謝罪動画がYouTubeに投稿されたのは2013年だ。今回の「ヅラはいつぶりですか?」とは、丸刈り後の彼女がしばらくウィッグをつけながら活動していたことをふまえた発言である。「峯岸→坊主」という連想を直線的に結ばず、その間に「ヅラ」を挟んで想像と笑いの余地を開くゆきぽよのワードセンスにしびれる。
さらに、ゆきぽよはスマホを触りだす。検索ワードは「峯岸みなみ 坊主」。彼女がスマホをつないでモニターに映し出されたのは、“あのとき”の坊主の写真だ。その画像の横に並んで座る峯岸。「肌のツヤとかもそのまま」「全然変わらない」「めちゃめちゃ可愛いね」と言いながら、周囲が両者を見比べる。ゆきぽよの機転と、その後の冷静なやりとりが可笑しい。
その後は、出演者それぞれが“らしさ”を見せつける時間が続く。ハリウッドザコシショウの誇張モノマネに対抗すると言って、半沢直樹や浜田雅功の超低速モノマネを披露する金田。剃りを深く入れたヅラを被って一瞬だけ小窓から登場する浜口。SNSの写真をみんなに選んでほしいといって、自分の写真の間にシャ乱Q・はたけの写真をサブリミナル的に入れ込みながら見せていくウイカ――。彼女たちの持ち味を活かした攻撃が、他のプレイヤーたちの我慢顔と別室の松本らの爆笑を量産していく。
そんな中、流れが大きく動く。
端緒となったのは峯岸だ。部屋の奥から布で身を隠しながら登場した彼女。布が落とされたとき、そこにいたのはガチャピンの格好をした峯岸だった。ガチャピン似と呼ばれてきた自身の顔をネタにした格好だ。お面の奥にわずかに見える見開かれた目に笑ってしまう。
そこにさらに『NIGHT OF FIRE』をかけながら、せんとくんの格好をしたゆきぽよが登場。ギャルらしく真顔で、しかし姿はまったくギャルらしくないせんとくんで、パラパラを踊り始める彼女(なお、奈良県の公式ページによると、せんとくんはダンスが得意)。さらにそのパラパラにガチャピン峯岸が共振し踊り始める。徐々にフリーダンスに移行し、ゆきぽよを挑発する峯岸。にらみ合うガチャピンとせんとくん。この場面、私は久々に笑い泣きした。
曲が終わる。しかし、攻防は終わらない。
「ゆきぽよがパラパラやってるとこ邪魔しちゃって、すいませんでした」
そう言ってガチャピンのお面を取り、顔面を突き出してゆきぽよに迫る峯岸。さらにおでこを見せ、“あのとき”を想起させる。自身が抜いた刀で切り返された格好のゆきぽよは陥落。耐えきれず笑みを見せるのだった。松本は言う。
「これ相当、峯岸のポイント上がったよ」
残り時間が15分を切ったころ、戦況は徐々に峯岸包囲網の様相を呈し始める。
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