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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > チョコレートプラネット「70点の笑い」

チョコプラはなぜおもしろい? モノマネリズムMCボケツッコミ2人がすべてこなす「70点の笑い」

キングオブコントではうまく結果を残せず…

 18年末に行われた『うわっ!ダマされた大賞年末SP』(日本テレビ)では1週間ひたすらドッキリを仕掛けられるという企画では、どちらか一方ではなく二人にドッキリを仕掛けられていた。基本的にはボケの方やリアクションが良い方に仕掛けるのだが、なぜ二人とも仕掛けられたのか。それはそれぞれ個性の違うリアクションがとれ、しかも二人とも面白いからだと僕は思う。

 坂道の上からベビーカーが下ってきて、長田がそれを助けようとするとベビーカー自体が爆発。あまりの驚きで長田自身が転倒し、ベビーカーより早く坂道を転がっていく。100点ではないが、高水準で面白い。相方の松尾が同じ坂道でやられたのは知らないおじさんが指をさしてきて、いきなり頭を殴るというドッキリ。意表を突かれた松尾のきょとんとした顔はそれだけで面白い。

 このように二人はすべての事を高水準で行えるのだ。もちろん70点の笑いでは賞レースで優勝することは出来ない。現にチョコプラはキングオブコント決勝に3回も進出しているが、2008年Bリーグ3位、2014年ファイナルステージ敗退、2018年3位という結果にとどまっている。

 何かで100点を取ることはできないが、全てで70点を取れる方が今のお笑い界には合っている。

 器用貧乏と悩んでいる若者よ、器用貧乏が勝つ時代が来た今、全てで70点を取れるように努力すべし!

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2020/10/25 12:00
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