箱根駅伝で“早慶対決”が実現間近? 慶應の「箱根出場計画」が着々と進行中
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箱根路を“陸の王者”が駆け抜ける日が近付いてきた。
新春の一大イベント、箱根駅伝の出場校を決める予選会が17日に行われた。今年はコロナ禍で開催が危ぶまれたものの、例年とはコースを変更し、自衛隊駐屯地で無観客レースが実現。
専修大学が7年ぶりの出場を決める一方、筑波大学が18秒差で涙を飲むなど、明暗が別れたが、出場を逃しながらも爪痕を残したのが慶應大学だ。慶應は過去に優勝経験があり、出場回数も30回を数える名門だが、最後に出場したのは1994年。通過ラインから遠く離れる状態が長らく続いていたが、今年は一味違った。
「長らく低迷が続く慶應ですが、2017年の創部100年を機に『箱根駅伝プロジェクト』を始め、日清食品で日本一の経験もある保科光作氏をコーチに迎えて、本格的な強化に取り組んでいます。昨年の予選会では、通過ラインとは30分以上の差がありましたが、今年は一気に10分以内にまでタイムを縮めてきました。予選会でチーム上位だった選手は全員来年も残りますし、鉄の結束力を誇るOBからの寄付も順調なようで、強化体制はバッチリ。新興校とは違い、スポーツ推薦や留学生がいないハンデはありますが、いよいよ箱根に手が届くラインまで近づいているようです」(箱根駅伝を30年以上見続けてきたスポーツライター)
箱根駅伝に関しては、ライバルの早稲田に水をあけられている慶應だが、バックアップ体制では負けていない。
「今回の予選会の結果を受けて、河野太郎・行革担当相が『あと9分50秒まで迫りました』とツイートしています。河野氏は慶應高校時代に陸上部に在籍し、祖父の一郎氏、父の洋平氏は日本陸上競技連盟の会長も務めたバリバリの“陸上族”。政財界には慶應OBが山ほどいますし、母校愛も強い校風ですから、出場が決まれば大いに盛り上がることでしょう。
また、箱根駅伝はサッポロビールが冠スポンサーですが、現会長は慶應出身で、慶應出場を望むムードは高まっています。これまで慶應は、有力選手の進路の選択肢に入っていませんでしたが、『箱根を走れるなら』と、進路変更する子も出てくるでしょう」(週刊誌スポーツ担当記者)
一方で、地獄を見た大学もあった。
「ボロボロだったのが日大です。過去89回の出場と12回の優勝を誇る日大ですが、今回は留学生を擁しながら、通過ラインから大きく遅れて18位と、散々な結果に終わりました。日大は、大騒ぎになったアメフト部の“反則タックル事件”のほかにも、水泳部で暴力事件、チア部でパワハラ、ラグビー部で大麻所持&暴力事件と不祥事が相次いでおり、これがスカウティングに影響しているのは間違いありません。来月1日に行われる全日本大学駅伝への出場が決まっていますが、関係者の間では『日大がどれだけ遅れるのか……』と心配の声が上がっています」(前出・スポーツライター)
来春の箱根駅伝は沿道の声援も制限されそうだが、近い将来、ランナーに声を送る道端の観客の勢力図すらも大きく変わることになりそうだ。
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