トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 『きまぐれ☆オレンジロード』伝説の黒歴史

『きまぐれ☆オレンジロード』作者の急逝で思い出された伝説の「アニメ映画版」黒歴史

『きまぐれ☆オレンジロード』作者の急逝で思い出された伝説の「アニメ映画版」黒歴史の画像1
きまぐれオレンジ☆ロード。

「伝説の黒歴史」を思い出した原作ファンも多かったようだ。

 10月6日、80年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されていた人気漫画『きまぐれオレンジ☆ロード』の作者・まつもと泉さんが亡くなったことを受け、14日未明、アニメ監督の望月智充氏が自身のツイッターに投稿した内容が話題を呼んでいる。

「望月氏は88年公開のアニメ映画『きまぐれオレンジ☆ロード あの日にかえりたい』で監督を務めていますが、原作とは作風が異なっていたことで、まつもとさんは公式サイトで『原作から離れたパラレルワールドと考えてほしい』とコメントしていたものでした。望月氏も当時を思い出し、『「オレンジ☆ロード あの日にかえりたい」を作ったことで、おれは原作を壊した人間のように言われてきた。まつもと泉氏からはかなり憎まれていたと思う』と告白としています」(サブカル誌ライター)

『きまぐれオレンジ☆ロード』は超能力が使える中学3年生の主人公・春日恭介と、ちょっと不良な鮎川まどか、そしてまどかの妹のような舎弟・ひかるとのさわやか三角関係を描いたストーリー。原作ラストで恭介がまどかにLikeかLoveか問いただした際の、「Lile!ただし…限りなく……Loveに近い…ね」という返事は、漫画史に残る名ゼリフとして、ファンから大絶賛されたものだった。

 「一方、望月氏のアニメ映画版は、三角関係解消のために鬱展開が繰り広げられる……。原作では優柔不断な恭介のキャラがほぼ“ヤリチン男”のように描かれ、一方的にひかるを突き放してゆく。まどかと付き合った恭介にひかるが街なかで話しかけてもシカトする冷徹ぶりで、ただひたすら後味が悪い。原作のさわやかさは全く消え失せ、ドロドロの昼メロと化していたことから『鬱アニメ』『原作レイプ』とのレッテルを貼られ、DVD化もされていません」(サブカル誌ライター)

 まつもとさんの急逝で、望月氏も悔恨の念がこみ上げてきたのかもしれない。

日刊サイゾー

芸能・政治・社会・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト。

Twitter:@cyzo

サイト:日刊サイゾー

にっかんさいぞー

最終更新:2020/10/16 15:38
ページ上部へ戻る

配給映画