藤井隆が語る「青春の色合いを変えた」角川映画の真髄と役者
#映画 #藤井隆 #角川春樹
どの仕事をしているときが一番、藤井隆らしいか?
——本当に「全員で作る」という感じなんですね。演者さんがいて、スタッフさんがいて、それぞれのプロの方がいて、という。
藤井 そう思います。
——藤井さんは今、色々なジャンルのお仕事をされていると思いますが、どんなことをされてる時が一番楽しい、自分らしいと感じますか。
藤井 えっと……結局テレビもすごく好きですし、舞台のお仕事も好きなんです。たぶん生放送とか、舞台とか、生ものが好きなんだと思います。歌のレコーディングも楽しいですけど、オンステージがすごく好きで。
——(藤井さん……映画……)
藤井 あ、いや……去年この映画を撮って、今去年の自分がひょこっと出てきて、素晴らしい共演者の方の中に入らせていただいてる、去年の自分を改めて観ることが出来る、映画っていいですよね(笑)。
——(笑)。
藤井 「節操がない」とか「お前は何屋なんだ」とか、イヤな言葉をいただくこともあります。でも結局のところ、イヤなことももちろんあるけど、絶対良いことの方が多くて。一つのことを貫き通すっていう美学にもちろん憧れはしますけど、でも自分の性格的にそれは出来ないと私は認めました(笑)。
そんな中で映画は……自分が今まで何本か出させていただいた時も、監督さんをはじめスタッフさんも皆さん集中して丁寧に向き合っていて、パッとやって終わるという現場ではなかった。全然そこは許してもらえない、「丁寧にやるんだ」っていうのをとことん教え込まれた気がします。これからもね、「藤井にやらせよう」と思ってもらえるように頑張りたいですし、先ほどの質問の答えとしたら……。
——「どんな仕事をやっている時が自分らしいか」。
藤井 そう。「お前にやらせてみよう」って言っていただいた方に対してちゃんと出来る、それは映画であろうが何であろうが。それができることが僕の「自分らしい」仕事なんじゃないかと思います。
(プロフィール)
藤井隆(ふじい・たかし)
1972年3月10日生まれ、大阪府出身。1992年5月吉本新喜劇入団。同年7月、心斎橋2丁目劇場で行われた吉本新喜劇若手公演で初舞台を踏む。その後数々のバラエティ番組に出演。2000年にはシングル「ナンダカンダ」で歌手デビューし、同年「NHK紅白歌合戦」(NHK)に初出場。自身主宰の音楽レーベル“SLENDERIE RECORD”を立ち上げ、音楽プロデューサーとして活躍の幅を広げている。さらに舞台、映画、ドラマでも多くの作品に出演。2006年、映画『カーテンコール』(2005年11月公開)の演技で、第15回日本映画批評家大賞新人賞(南俊子賞)を受賞。近年では、ディズニー映画『美女と野獣』(17年)でプレミアム吹替版の声優を務めるなど多彩な才能を発揮している。 近年の主な出演映画には、『ゲゲゲの鬼太郎』(07)、 『パッチギ! LOVE&PEACE』(07)、『L♥DK』(14)などがある。
『みをつくし料理帖』
出演:松本穂香 奈緒 若村麻由美 浅野温子 窪塚洋介 小関裕太 藤井隆/ 野村宏伸 衛藤美彩 渡辺典子 村上 淳/ 永島敏行 松山ケンイチ 反町隆史 榎木孝明 鹿賀丈史/ 薬師丸ひろ子/ 石坂浩二(特別出演)/ 中村獅童
製作・監督:角川春樹 / 脚 本:江良 至、松井香奈、角川春樹
原作:「みをつくし料理帖」 高田 郁 ハルキ文庫(角川春樹事務所)※高田の高は”はしごだか”が正式です
主題歌 / 手嶌 葵「散りてなお」作詞・作曲/松任谷由実 編曲/松任谷正隆(ビクターエンタテインメント)
料理監修:服部幸應/ 音楽:松任谷正隆 / 制作統括:遠藤茂行 / 制作:楽映舎
配給:東映
10月16日(金)全国公開
(c) 2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
公式サイト:miotsukushi-movie.jp
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