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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 藤井隆が語る角川映画の真髄
映画『みをつくし料理帖』公開記念インタビュー!

藤井隆が語る「青春の色合いを変えた」角川映画の真髄と役者

藤井隆が語る「青春の色合いを変えた」角川映画の真髄の画像1
(写真/河西遼)

 70年代~80年代。日本のエンターテイメントを牽引し続けた角川映画。その中心にいた角川春樹が監督として「生涯最後の作品」と決めた『みをつくし料理帖』がいよいよ公開となる。主人公・澪とその親友・野江の運命の絆を紐解く重要な役どころ戯作者・清右衛門を演じるのは、芸人のみならず俳優、音楽プロデューサーと多彩な活躍を見せる藤井隆。角川映画と共に青春を過ごした藤井は、その現場で何を見たのか。角川春樹が令和に伝えたい「映画の心」を紐解く。

——あの角川春樹さんの“生涯最後の映画監督作”にオファーを受けた時の気持ちをお聞かせください。

藤井 ものすごくうれしかったです。しかしそれ以上に本当に参加できる日が来るのかどうか、自分の普段の生活を含めて、それに参加する資格があるまま本当に撮影日を迎えられるのかね(笑)。なんか「図々しいな」と思いました、自分が。青春時代に見てきた映画の中でも多くの割合を占める「角川映画」ってものに自分が参加出来るなんて、図々しく、でもやっぱり凄く嬉しい気持ちでいっぱいでした。

——しかも、薬師丸ひろ子さんと夫婦役という……。

藤井隆が語る「青春の色合いを変えた」角川映画の真髄の画像2
(写真/河西遼)

藤井 もうそのあたりになってくると、ちょっと現実離れしすぎてて、あのちょっと思考に入ってこなかったです……。最初に頂いた資料にね、薬師丸さんのお名前が書いてあって、渡辺(典子)さん、野村宏伸さん、で角川春樹さん。紙に書かれたお名前の羅列にこう、ちょっと眩暈がするというか(笑)。許容量越えてました。

——藤井さんの隣に薬師丸ひろ子さんがいて、反対側には浅野温子さんがいて。

藤井 そうなんです! 現場が本当にちょっともう、上手く言えないんですけど、面白すぎて。「興味深い」ほうの面白いですね。最初に本読みがあったんですけど、その時に浅野さんのお席が近くて、以前ご一緒させていただいたことを、随分前なんですけど覚えてくださってて、「あら~!」なんつって話しかけてくださったことも本当救いでした。榎木孝明さんも舞台でご一緒したことがあって、その時も本当に心底優しくしていただいたたんですね。だからこう、視野を広く取ると凄く緊張するんですけど、ちょっとこの角度から見れば浅野さんが、榎木さんがいらっしゃるから、そうすることで「現実だ」と自分を落ち着かせました。心の拠り所というか。

——心の拠り所が浅野温子さんというのもすごい(笑)。

藤井  完全なる異常事態でした……。

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