ロバート秋山の新番組『秋山とパン』、視聴者も“逃げられない”コント空間
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テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(10月4~10日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。
三村マサカズ「基礎だよね。帰らないシチュエーションにどうしたらできるかって」
10月に入って各局で新番組がいくつか始まる中、バラエティ番組で活発な動きが見られるのがテレビ朝日だ。
特に、0時以降の深夜帯には平日のすべての曜日でバラエティの新番組を編成。「バラバラ大作戦」と題し、約20分ほどの短時間番組を一挙に14本も開始した。バラエティ好きには嬉しい状況だ。すべての番組が、TVerやTELASA、AbemaTVなどで見逃し配信に対応しているのもありがたい。
そんなテレ朝の新番組の中のひとつ、『さまぁ~ず論』の放送が5日から始まった。
公式サイトによると、この番組は「今までテレビで”お笑い論”など語ってこなかった東京のカリスマ芸人さまぁ~ずが毎回一組のゲストを迎え、様々な”論”を熱く語るトーク番組」とのこと。今回は、さまぁ~ずの2人(三村マサカズ、大竹一樹)とネプチューンの堀内健がトークをしていた。
ただ、さまぁ~ずについては、なんだかんだで”お笑い論”を語る番組に出ているような気はする。特に三村は。最近だと『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)のサシ飲み企画で、霜降り明星・粗品を相手に「俺、今の(お笑いの)人、技術すげえ高えと思ってるんだから。魂は知らないけどね。技術は高い」などと語っていたり(2019年10月1日)。その感じでキングオブコントでも審査員としてコメントもすればいいのに、と思ってしまうけど。
さて、同時代にコント師として活動してきた2組の”お笑い論”。話はコントの作り方にも及んだ。ネプチューンのネタ作りを担当していたホリケンは、相方の名倉潤から言われたことを今でも覚えているという。
「変な店で変な店員がいるとしたら、『この状況だと途中で帰ってまうよ』って。要は、変な喫茶店行って『いらっしゃいませー、ホンワカパッパッパー』とかやったら、お客さんが『もう帰るわ』って言って帰っちゃうよ、って」
この話をさまぁ~ずの2人が広げる。
三村「基礎だよね。帰らないシチュエーションにどうしたらできるかって」
大竹「コントの作りのベースはそれだね。だって帰れちゃうから、他人は。帰らせないにはどうするかっていうのはベースとしてある」
確かに、多くのコントではおかしな人が出てきたり、おかしなことが起こったりする。そこにリアリティを出すためには、おかしな状況に遭遇した側が帰れないシチュエーションを作らないといけない。その、帰れるのに帰れないという緊張感が、面白さを担保している部分もあるのかもしれない。
だからといって、自分が帰れないシチュエーション=審査員席で、コントのように”ボケ”たコメントばかりしなくてもいいのに、とも思ってしまうけど。
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