ヤフトピ「コメント数表示」の仕様変更は炎上を煽る? ヘイトあふれるヤフコメ廃止論も
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ネット上における誹謗中傷や差別的投稿が問題視されている昨今。その温床のひとつだと指摘されているのが、Yahoo!ニュースのコメント欄だ。
Yahoo!アカウントを持っていれば、Yahoo!ニュースのコメント欄に投稿することが可能であり、このコメント欄は“ヤフコメ”と呼ばれ、投稿する人々は“ヤフコメ民”などと呼ばれる。
Yahoo! JAPANは、暴力的、差別的、過度に品位に欠けるコメントについて、人力やAIでパトロールし、削除やユーザーアカウントの停止などを行っている。しかし、悪質なコメントは一向に減らない現状だ。
「ヤフコメが酷いというのはメディア関係者の間では常識中の常識。有名人に対するバッシングの震源地になっているし、性差別や人種差別的発言も多い。結局人力やAIでの対策も追いついていないのだから、もはやコメント欄そのものを削除すべきだという意見も多いです」(報道関係者)
そんな中、最近になってYahoo! JAPANのウェブ版トップページに表示されているYahoo! ニュース見出し(通称ヤフトピ)の横に、コメント数が表示されるようになったのだ。特に投稿数が多い記事については、赤文字で投稿数が強調して表示される。
「コメント数は、記事がどれだけ読まれているかの指標である一方、“どれだけ炎上しているか”という指標にもなる得る。つまり、コメント数を表示することによって、どの記事が炎上しているかが、わかりやすいく可視化されるんです。コメント機能そのものに対して削除の議論があるというのに、わざわざコメントによる炎上を煽るような仕様変更ですよ。ちょっと信じられません」(同)
たしかに、コメント数が多い記事は、閲覧数も増え、広告収入などの面においてYahoo!側のメリットも大きいのかもしれない。コメント数を活用することは、ビジネス的には正当な行為とも言える。しかし、倫理的な疑問点も残る。
「Yahoo! JAPANは純然たる報道機関ではなく、各メディアのニュースを掲載するだけの場であるので、ビジネスに走るのは仕方ないことです。ただ、多くのユーザーが“Yahoo!ニュース”を情報ソースとしている現状があるわけで、やはりメディアとしての正しさが求められるのも事実。炎上やヘイト投稿に加担するような動きは問題ありと言わざるを得ません。まあ、これで悪質な投稿をするユーザーをあぶり出して、積極的にBANしていくなどの狙いがあればいいのですが……」(出版関係者)
日本で最も影響力があるメディアとなったYahoo!ニュースがどう進んでいくかで、今後の日本のネット界の行く末も左右されるのではないだろうか。
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