菅政権が進めるデジタル庁や縦割り行政廃止は“年金制度廃止”の布石だった!?
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ところで、10月1日午前10時。私は地下鉄丸の内線「霞ヶ関駅」A1出口を出て、霞が関の東京地方裁判所の前にいた。
週刊新潮が2018年8月16・23日号で、爆笑問題の太田が日大芸術学部に入学できたのは、太田の父親が800万円払って裏口入学させたからだと報じた。
記事が出た後、太田は「法的手段も辞さない」とメディアに公言し、事実、名誉を棄損されたとして、新潮に対して3300万円の損害賠償と謝罪広告を求めて東京地裁に提訴したのである。
この日、太田が法廷に出るというので、傍聴しに行った。だが、くじ運のない私は外れてしまった。
翌日の各スポーツ紙はこの件を“それなり”に扱ってはいたが、女優・石原さとみの結婚発表の前には極めて影が薄かった。
スポーツ紙は「初出廷で爆問太田劇場」(スポーツ報知)「異例の爆笑法廷」(サンケイスポーツ)「初出廷爆怒太田」(スポーツニッポン)「爆問太田裁判でもボケた」(日刊スポーツ)と、太田のお笑いパフォーマンスを取り上げている。
まず、証人としての宣誓で、「良心に従って真実を述べることを誓います」といった後に小さく「伊勢谷友介です」。
新潮側が、日芸を不合格になっていたことは、高校の卒業アルバムの進路欄に、合格していた横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)と書いたことでも明らかとしていることには、「滑り止めといったら失礼ですけど、バカでも入れる。そこに行ったのがウッチャンナンチャンなんですけど……出川(哲朗)さんも」。
日芸を選んだ理由を、「幼い頃から映画と演劇が好きで、やるものすべてがばかうけ。いってみれば天才ですね」。自身の学力については、「国語が唯一の得意科目。英語はa little」。
だが、「(父親から)大学は人との出会いがあるといわれて行ったのに、田中(裕二)くらいしか会わなかった」とボケをかました。
裏口入学の自覚はという質問には、キッパリと「ない」。新潮は、大学の教員からホテルで入試の個人指導を受けたと報じているが、「まったくない」。ホテルはと聞かれると、「ラブホテルですか?」と、これまたおとぼけ。
父親のことは「憧れの存在だった」。だが、裏口入学はあったのかという肝心かなめの質問には歯切れが悪かった。
父親が亡くなっているので真実を明らかにするのは難しいとして、「何ともいえない。可能性は否定できない」と、肯定とも思える発言だった。
これを読む限り、太田は、名誉棄損裁判で勝とうという強い意志はなかったようだ。
法廷を使って、お笑い劇場をやってみたかった。そうとしか思えない、太田の無意味なパフォーマンスだった。
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