千鳥ブレークの要因はクセが強い大悟がかわいくなったから!? コンビ揃って「最もトークが面白いお笑い芸人」ランクイン
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大悟の破天荒さに、かわいげが加わり大ブレイクへ
今でこそ全国的に人気があり、好感度が高い千鳥だが、東京進出した12年から17年くらいまでは不遇の時期を過ごしていた。実際アメトークで東野(幸治)さんが『帰ろか・・・千鳥』という企画を出すほどであった。それもこれも大悟が、“東京見知り”をしてしまい、かわいげが無かったからだと思う。
これは個人的な意見だが、東京と大阪では芸人に求めるテイストに少し差があって、面白いのは大前提とした上で、大阪では『オリジナリティ』を、東京では『かわいらしさ』が好まれる傾向にある。したがってかわいげが無い大悟が東京に出てきても、簡単にはお客さんにもスタッフにも好かれるはずがない。
ちなみに僕も芸人時代に、たまたま特番で大阪時代の千鳥と会った事があり、その際にネタが面白かったので2人に話しかけた。ノブは少し緊張していたが愛想よく返答してくれた。一方大悟は「はぁ」「まぁ」と上目遣いのまま愛想もへったくれもない返しだった。まあ僕が『お前、誰だ?』と思われていただけかもしれないが……。
そんな話はさておき、17年後半くらいからノブの「クセがすごい~」というツッコミが注目され、2人はコンビでテレビに出る機会が多くなる。テレビに出る機会が増えるという事は、テレビに慣れるという事でもある。
テレビに慣れてきた大悟は、よく笑うようになったと思う。一見強面の大悟だが、笑うと圧倒的にかわいらしく見え、これが東京や全国で受け入れられるようになる。そして本来もっていた“人当たりの良い大悟”が表に出るようになり、さらに好感度があがるという結果に繋がった。
19年12月の同番組で放送された『大悟サンタ』という、待ちゆく人にサンタに扮した大悟がプレゼントを渡していく企画で、子供に話しかける大悟はノブよりも優しい口調で話しかけていた。渡したプレゼントはアタリメだったが。
ただし、もちろん愛想が良いだけで人気が出るわけではない。大悟が好かれたもうひとつの理由は……昔の芸人の匂いだ。
昔は一人前の芸人になるためには『飲む、打つ、買う』が必須と言われていた。酒を飲み、ギャンブルをし、そして女性と遊ぶということ。
この格言を真面目に分析すると普通の人が避けるような特別な経験をして、自分の血となり肉となるようにしろというような意味だと思うが、確かに昔の芸人さんには独特な雰囲気があった。
素人と本気で喧嘩するとんねるずさんや、アイドルを泣かせてセットを破壊しテレビ局を出禁になった大竹まことさんなど、どことなく破天荒で、スリルのある姿に憧れた。大悟にはその匂いがするのだ。
”良い子ちゃんが多い今のお笑い界”の中で、冠番組とはいえあれほど無茶苦茶な企画が出来る芸人はそうそういない。基本的には番組中にタブーとされているタバコを吸い、19年6月の『一番うめぇレモンサワーを作りたいんじゃ!』では、本当にレモンサワーを一番うまく飲める方法を探り、番組中ひたすら飲み続けたり、19年5月の『欲求不満の解消に浮気するんじゃ!』では、二股に分かれた大根を畑に寝かせて、女性さながらに愛撫をするという破天荒ぶり。
この2点がうまく作用し、さらに相方のノブも独特のツッコミがハマり、ブレイクを果たしたわけだ。
この古き良き芸人らしい破天荒さは、あのお笑い界のレジェンド・志村けんさんがかわいがっていた事が物語っている。礼儀があって、お笑いの為なら無茶苦茶出来て、かわいらしい。そんな後輩好かれないわけがない。
これを読んでいる上司に好かれたい君たち!
礼儀正しい態度で、何かあったらかわいらしく笑い、そして上司の無茶ぶりに乗ってみる。それと続けていれば、必ずいつか目上の人に好かれるだろう!
間違いなく、上目遣いはやめた方がいい。
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