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『チコちゃんに叱られる!』喜劇王・チャップリンが発明した“バナナ滑り”に岡村とチコちゃんの血が騒ぐ

『チコちゃんに叱られる!』喜劇王・チャップリンが発明したバナナ滑りに岡村とチコちゃんの血が騒ぐの画像1
『チコちゃんに叱られる!』(NHK)

 9月25日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは、初登場の秋野暢子と2回目の登場となるEXILEの松本利夫。岡村隆史と秋野と言えば、映画『岸和田少年愚連隊』での共演を思い出してしまう。あれは1996年公開の映画だった。

週刊少年ジャンプ「友情・努力・勝利」ような3色国旗の意味

 この日最初のテーマは「なんで3色の国旗が多いの?」という疑問。確かにトリコロールの国旗って多いし、縦のも横のもある。この問題への秋野の回答は、「最初は一国だけだったが、他の国も『3つがいいな』とまねをした」だった。これ、もうほぼ正解なのだ。では、最初の一国とはどこの国を指すのか? それは、オランダ。チコちゃんが発表した答えは「オランダのまね」だった。

 世界で最初の3色国旗は、オランダの赤、白、青の横縞だと言われている。オランダの国旗が誕生し、まねされるようになったのにはある出来事が深く関わっているとのこと。それは、16世紀にオランダがスペインに対して起こしたオランダ独立戦争だ。当時、オランダを占領していたのは無敵艦隊を擁するスペイン。オランダは大きな港町を中心に商業が盛んだったが、その利益はスペインに独占されていた。

 この状況を打破するために立ち上がったのがオラニエ公ウィレム。のちにオランダ建国の父と呼ばれた人物である。1581年、ウィレムはスペインに対してオランダの独立を宣言。そのとき、彼はオランダの人々をまとめ上げるためにあることをした。ウィレムの家紋から3つの色をとり、オランダの3色旗を生み出したのだ。当時はまだ3色旗は画期的だった。それまでの国旗といえば、フランス王国もポーランド・リトアニア共和国も神聖ローマ帝国も複雑な紋章を描いた旗ばかり。これらは全て王家のものであり、限られた者しか使うことが許されない旗だった。しかし、ウィレムはシンプルな三本線の国旗を作り、オランダ人が誰でも自由に使える旗にした。その結果、民衆の団結力は高まり、オランダ人の独立への気持ちは1つになっていったのだ。このオランダの3色旗が、世界で初めての民衆のための国旗だと考えられている。独立宣言から3年後、ウィレムはスペインの陰謀で暗殺されてしまうが、ウィレムが残した3色旗の元に民衆たちは戦い続け、40年にわたるスペインとの戦争に勝利。1609年にオランダは独立を果たした。その後、大航海時代を迎えると大きな港を持っていたオランダの経済は急成長。オランダの奇跡と呼ばれるほど豊かな国になる。こうしてオランダの3色の国旗は独立と繁栄のシンボルとなったのだ。

 しかし、ここで海洋国家ならではのアクシデントが……。船に掲げた国旗が潮風にさらされ、強い日差しを浴び続けると、オレンジ色がすぐに褪せてしまうのだ。そのため、1630年にオレンジ色は現在の濃い赤に変更された。この赤には「勇気」、白には「信仰」、青には「忠誠心」という意味が込められている。なんか、週刊少年ジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」みたいだな……。

 先進国となったオランダにあやかり、国旗をまねしたのがロシアとフランス だった。ロシアの初代皇帝・ピョートル1世は20歳の頃に王様という身分を隠してオランダへ行き、造船所で船大工として働きながら最新の造船技術を学んだという。そして1705年、オランダのような豊かな国になるように願いを込めて、オランダ国旗の色の順番を変えた3色の新しいデザインに国旗を変更した。っていうか、ピョートル1世は『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)の徳川吉宗みたいなお忍びっぷりである。

 その後、ロシアがオスマン帝国に支配されていた国々を独立へと導くと、その国々(スロベニア、クロアチア、セルビア)はロシアに倣って3色の国旗を作った。一方、オランダにあやかったもう1つの国、フランスはフランス革命中の1794年、ブルボン朝による王制から共和制に代わった際に国旗を「自由・平等・友愛」を表す縦縞の3色国旗に変更する。青は「自由」、白は「平等」、赤は「友愛」を表している。

 さらに、フランスによってオーストリア帝国から解放されたイタリアも国旗をフランス国旗の青の部分を緑に変えた現在の3色旗に変更。こうして、オランダから始まった3色国旗は独立と解放のシンボルとして様々な国へと影響を与え、世界に3色の国旗が増えていったのである。現在、世界には197の独立国があり、3色の横縞や縦縞の国旗を使っている国は55カ国もあるらしい。

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