『フリースタイルティーチャー』ゆりやん&カミナリたくみ、ラスボス・R-指定と感慨深いコラボ!?
#フリースタイルダンジョン #フリースタイルティーチャー
前回チャンピオンのたくみ、初ピンチに顔がひきつる
第2試合はカミナリ・石田たくみ(ティーチャー:DOTAMA) VS ゆりやんレトリィバァ(ティーチャー:輪入道)。いきなり前回1位(たくみ)と2位(ゆりやん)の対決である。
とにかく、ゆりやんのビートアプローチが素晴らしい。さっきまで「ぶるま凄い!」と思っていたのに、ゆりやんのラップでそのさらに一段上のレベルを見せつけられた感覚だ。アクセントの付け方も上手。前回の放送で練習を3週間サボっていたことを悔やんでいたが、今考えると眉唾ものだ。サボっていてこんなリズムキープができるわけがない。加えて、彼女は努力型ではなくて天性で戦っている節も見える。いわゆる天才型で、ゆりやんのノリ方は明らかにセンスだ。4人の中で彼女の才能は別格である。ゆりやんのラップは、ノリ方が毎回楽しみなのだ。
もちろん、ディフェンディングチャンピオンのたくみも強かった。テクニックを押し出すゆりやんに対し、今回のたくみはオラつきながらガツン! とカウンターでかます戦法をとっていたように思う。この日、入り時間に遅れたことをゆりやんからディスられたたくみは痛烈なアンサーを返そうとした。
「違う 遅れて来たんじゃなくて お前らと違って暇人じゃねぇ
これ1本前にちゃんとお仕事してここに来てる
お前はこのお仕事しかねぇ しっかり齧り付いてやっとけよ
俺には他の道があるぜ これはなんと通過点」
迂闊だった。カミナリより売れているゆりやんに「暇人」というディスは悪手だったと思う。冷静だったら決してたくみも言わなかっただろうが、アンサー勝負だけに流れの中で口を突いて出てしまった。前回、1位になって無意識に上から目線になった表れとも取れる。こうなったらゆりやんの思うつぼだ。
「お前 舐めんなよ
私 今日朝一で岡山で仕事して 飛行機で帰って来たんだよ
ここは桃太郎と言うか ここが勝負だろって感じ
岡山や こっからや私の仕事 本気でぶつかるぜ」
はっきり言って、ここで勝負あり。結果は2本連続で取ったゆりやんの勝利に終わった。
劣勢に傾き、初めてのピンチに直面して焦りが顔に出るたくみを見るのは正直辛かった。しかも、審査員の中でたくみのハードルは上がってしまっている。ディフェンディングチャンピオンにとって非常に戦いづらいシチュエーションかもしれない。
正直、たくみは1stバトルのときと比べてあまり代わり映えしていない。それどころか、持ち前の瞬発力(「お前、◯◯だな!」の決め台詞に象徴されるような)がなくなってしまったような気さえする。見違えるほど進歩し、判官贔屓の追い風も受けるぶるまとのバトルでたくみはどうなるだろう? 新鮮さで上回るぶるまに票が入る可能性は高そうだ。
話は変わるが、9月26日放送『お笑いの日2020』(TBS系)でCreepy Nutsとラップ大好き芸人がコラボし、パフォーマンスを行った。『フリースタイルティーチャー』からはたくみとゆりやんとRGが参加したが、やはり彼らのフリースタイルは見ていて安心できるのだ。特に、たくみのラップは“スパーン!”と切れ味が鋭い。『ティーチャー』での成果を別の番組で見せつけたかのような印象だった。これまでのレッスンは決して不毛ではなかったし、番組の主役はティーチャーではなくスチューデントだと再確認した次第。よく考えると『フリースタイルティーチャー』の生徒と『フリースタイルダンジョン』のラスボスがコラボした、感慨深い組み合わせでもあった。
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