菅内閣はスキャンダル対策で新鮮味のない連中を選んだものの、古傷が次々に暴かれることに?
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
ところで、予想されていたことだったが、自殺者が増えている。新潮によれば、厚生労働省と警察庁が集計した8月の自殺者数の速報値は1849人で、前年同月に比べて246人増えたという。
8月にコロナで亡くなった人は全国で273人だが、自ら命を絶った人はその7倍近い。内訳は、男性が昨年比60人増えて1199人だったのに、女性は186人も増えて650人にもなっている。
今回のコロナショックでは女性の雇用が悪化したといわれるが、数字はそのことを示しているのではないか。
私は俳優で歌手だった藤木孝の死に衝撃を受けた。私が高校生の頃、藤木の『24000のキッス』が大ヒットした。日本人離れした顔立ちとツイストを踊るカッコよさにシビれた。
その後は俳優に転身してミュージカルやテレビドラマで活躍した。最近はコロナの影響で自宅(私も住んでいる東京・中野区)にいることが多かったという。
享年80。コロナ不況による仕事の激減や、再び舞台に立てるかという不安や焦りがあったのかもしれない。だがなぜ、自ら命を絶たなければいけなかったのか。
老いれば、死はすぐそこにある。後期高齢者間近の私も、死について考えない日はない。だが自ら死を選ぼうとは思わない。
三浦春馬、芦名星、藤木孝と相次いで自殺している。経済的な問題もあるかもしれないが、コロナという得体のしれないモンスターによって、何かが壊されていっているような気がする。
そう思っていたら、人気女優の竹内結子が自殺した。まだ40歳だ。
中日スポーツ(9/27(日) 19:07配信)によればこうだ。
「女優の竹内結子(たけうち・ゆうこ)さんが27日午前2時ごろ、東京都渋谷区の自宅マンションで意識不明の状態になっているのを夫の俳優中林大樹(35)が発見、119番通報した。竹内さんは搬送先の病院で死亡が確認された。40歳。警視庁は状況から自殺とみているが、遺書は見つかっていない。竹内さんは昨年2月に再婚、今年1月には第2子となる男児を出産。幸せな家庭を新たに築いたと思われていただけに、あまりに突然の悲報だった」
自宅にいた夫の中林が寝室に入り、クローゼットの中で意識不明状態の竹内を見つけたそうだ。家には子ども2人もいたが、異常には気付かなかったという。
何が彼女をそこまで追い詰めたのか。遺書もなかったようだ。
三浦春馬も芦名星も竹内結子も、忽然といなくなってしまった。
誰も異変には気付かなかった。春馬も竹内も、前夜は普通に過ごしていたようだ。
コロナは身体だけではなく心まで蝕むウイルスなのか。
この冬、間違いなく自殺者は急増する。いや、今も増え続けている。本当のコロナ危機はこれからである。
今週の第2位は週刊誌恒例の新閣僚たちの「身体検査」。だが、文春はやや精彩を欠き、新潮に見どころありだ。
まずは少子化担当大臣の坂本哲志の「不倫・隠し子疑惑」から。この先生、中央大学を出て熊本日日新聞に入り、政経部記者を経て退職。県議から2003年に衆院選に出馬し、当選。一度落選するが、2007年に補選で返り咲き、自民党に入ったが、その選挙で怪文書が撒かれ、隠し子のことなどが書かれていたという。
当時新潮もこの噂を追っていた。すると、坂本は県議時代、議会事務局で嘱託として働いていた女性と不倫関係にあったというのである。だが噂が広がり居辛くなった彼女は、そこを辞め、その後、坂本の子を産んだそうだ。名付け親は坂本だという。
知人の女性にこういう手紙を送ってきた。「決して表に出ることはせず、この子と二人で後ろからそっと先生を愛していこうと思います」。彼女は坂本から送られてくる月10万円程度の中から、「彼の選挙に役立ててほしいと、そこから月500円ずつ貯金していたと言っていました」(知人女性)
その子どもは成人になろうかという年頃。新潮によると「その顔は鼻や眉毛、おでこの形など“父親”と瓜二つ」だそうである。
さらに彼女は、新潮の取材に、「私たち親子がこんな風に存在しているから、坂本さんも迷惑しているのでしょうね……」と、坂本を気遣っている。坂本は彼女に感謝しなくては。
新潮が坂本を直撃すると、「この問題については、官邸の方から“文書で答えるように”と言われているので」と、大臣なのに自分で答えられずに官邸の指示に従い、挙句に、「当時、怪文書で流されただけであって、天地神明に誓って私とは全く関係のないことです」と逃げ口上。
彼女がこれを読んだら何と思うだろう。母子が哀れだ。
「“子だくさん”の坂本大臣を抜擢したのは菅総理。やはり『慧眼』をお持ちと言う他ないのである」(新潮)
今回の組閣で、永田町だけだが、話題になったのは平沢勝栄復興相であった。連続当選8回という実績がありながら、今回が初入閣。
新潮によれば、組閣前に杉田和博官房副長官が、「私の目の黒いうちは、『彼』の入閣はない」と漏らしていたというのだ。杉田は警察庁出身で、平沢も元警察官僚。新潮で全国紙の政治部デスクが、「平沢さんは、官僚時代からパチンコ業界との関係などが噂されてきましたからね」と話している。
だがそれだけではなく、平沢には、「拉致問題を政治利用」した過去があるのだと新潮は指摘する。
2003年5月、新潟県佐渡島から上京した拉致被害者の曽我ひとみを、自分の選挙区である葛飾区の柴又帝釈天などを引き回し、その様子をビデオカメラで撮って、テレビで放送させたというのである。
曽我は、母親のことを知る人物に会わせてやるといわれて呼び出されたのだが、そのことについては何もなく、「みせ物の為に行ったようになりました」(曽我)。彼女が関係者に手紙を送り、拉致被害者を「救う会」の西岡力が、「平沢氏が何を考えているのか、まったく理解に苦しみます」というコメントを当時出し、批判していた。
文春によると、平井卓也デジタル担当相は、香川県でシェア6割といわれる四国新聞フアミリーの出で、傘下も含めて「フアミリー企業から全面的支援を受けることは、国民の目から見て『当たり前』なのだろうか」(文春)と指摘し、上川陽子法相は、黒川弘務を検事総長にしようとした計画の張本人だと報じている。
菅は、再任や古手を起用すれば、スキャンダルは避けられるという思惑で、新鮮味のない連中を選んだのだろうが、この分では、古傷が次々に暴かれることになりそうだ。
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