『キングオブコント』優勝ジャルジャルはテレビに不安──東京吉本勢の活躍で「西高東低」打破される?
#TBS #キングオブコント #ジャルジャル #KOC
コント日本一を決定する『キングオブコント2020』の決勝戦が9月26日にTBS系で生放送され、ジャルジャルが優勝を飾った。大会スタート時から13年連続で準決勝以上進出、4度目の決勝進出での悲願の栄光となる。
「今回の大会は、強烈なインパクトを残して、大爆発するグループがおらず、かなり拮抗した戦いとなりました。その分、少々地味な大会にも見えましたが、裏を返せばラッキーパンチで優勝できるものではなかった。だからこそ、経験も実力もあるジャルジャルが優勝したのだと分析できます」(構成作家)
ここ最近は、テレビのバラエティ番組に出演する機会は減少気味だが、一方でYouTubeに力を入れているジャルジャル。毎日1本ネタを投稿し続けている。
「完成前の荒いネタもありますが、ちょっとしたショートネタではなく、ちゃんと4~5分以上あるネタを毎日投稿し続けているのはすごい。その努力が実ったがゆえのキングオブコント優勝であるのは間違いないのですが、今後バラエティ番組でそこが活かされるかどうかというのは難しいところ。
いくらテレビがYouTube的要素を取り入れるようになったとはいえ、基本はトークだし、好まれるネタもインパクトがあるショートネタですからね。ジャルジャルのスタイルで、今のバラエティ界に割って入るのはかなり厳しいと思います。今後、テレビ出演が増える中で、テレビ向けのキャラにシフトするのか、それともスタイルを崩さずにいくのか、本人たちも悩みどころだと思います」(同)
また、今回のキングオブコントで、ジャルジャルと共に最終決戦に進出したのは、ニューヨークと空気階段という、東京吉本所属の若手2組だった。
「最近の東京吉本の若手は、なかなか賞レースで結果を出せずにいました。昨年のM-1でも、すでに結果を出しているかまいたちや和牛を除けば、決勝戦の下位4組が東京吉本所属でしたからね。大阪の若手は東京のトップ劇場である“ルミネtheよしもと”に出られるのに、東京の若手は無限大ホールなどで細々とやっていることが多かった。そんな“西高東低”の状況が、今回のキングオブコントで打破されるのかもしれないとも言われています。特に、ここ数年ずっと東京吉本の若手芸人のリーダー格だったニューヨークが準優勝したのは大きい。東京吉本若手の巻き返しが始まるかもしれません」(お笑い事務所関係者)
年末にかけて行われる、M−1グランプリの予選においても、東京吉本勢の活躍に期待したいところだ。
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