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日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル > STARTO(旧ジャニーズ)  > キンプリ、イジメ動画に構成作家が苦言

King & Prince“岸優太イジメ動画”に波紋!「見ててつらい」「面白くない」時代錯誤な“イジり芸”で冠番組も炎上の予感

King & Prince岸優太イジメ動画に波紋!「見ててつらい」「面白くない」時代錯誤なイジり芸で冠番組も炎上の予感の画像1
King & Prince『L&』(通常盤)

 今後のジャニーズを担うであろうスター候補生たちも、バラエティ的な振る舞いは少々苦手なようだ。

 嵐やTOKIOなど、人気グループが岐路を迎えているジャニーズ事務所。「帝国崩壊」が心配される一方で、若手たちの成長も目覚ましい。中でも、2018年にデビューしたKing & Princeはほかのアイドルより頭ひとつ抜けた売り上げを叩き出しているともっぱらだ。

 しかし、そんなキンプリのファンから悲鳴があがっている。問題になっているのは、ファンクラブ会員向け動画の内容だ。9月26日に公開された動画では、メンバー岸優太の誕生日を祝うと称し「静岡茶ロシアンルーレット」というゲーム企画を展開。岸が飲んだお茶が通常の味のものか、罰ゲーム用の苦いものか、ほかのメンバーが当てるという単純な内容だったのだが……。

「件の動画は苦いお茶を飲む岸を、メンバー4人がイジるという内容になっており、これが『イジメのように見える』と一部のファンから苦言が出ているようです。もともと岸はいわゆる“イジられキャラ”がゆえ、過去にも似たような事例でファンが紛糾しており、またかという感じですが(苦笑)。キンプリのファンは10代の多感な時期の子も多いため、色々と気になるのかもしれません」(ウェブメディア・ジャニーズ担当記者)

 動画では<苦いお茶にひとりで四苦八苦する岸と、それを笑って見ている4人><メンバーが妨害するせいでなかなか水を飲ませもらえない岸>といったシーンが続いているのだが、ネット上では面白かったという感想もある一方、「ただのイジメ。見ててつらい」「岸くんかわいそう」「誕生日を祝うと言っておいてこれはひどい」「見ていて気持ちのいいものじゃなかった」といった意見も散見される。

 もちろんジャニーズ事務所がエンターテイメントとして公開している動画だ。「イジメ動画」というつもりはなく制作されたものであろう。しかし、見ている人間がどう感じるかは別の話。この動画を不快に感じた人は、何が引っかかったのだろうか。

 そこで、この動画をバラエティ番組にも携わったことのある構成作家A氏にチェックしてもらった。

「まず前置きしておきたいのが、単純に面白くなくて見るのがつらかったです(苦笑)。僕はこれを見て『イジメだ』と思ったりはしないけど、じゃあ『イジリの芸』として成立しているかといえば、ぜんぜんしていなかった。だから面白くなかったんです。それは岸くんとほかのメンバー、それからこれを作ったスタッフ含め、全員が“ヘタクソ”だったからじゃないかと。バラエティ番組のまねごとをして内輪で笑ってる大学生みたいで寒かったです」

 なんとも辛辣な意見だが、A氏はまず「イジる」とはどういうことなのかを説明する。

「“イジられキャラ”って簡単に使われる言葉だけど、実はそう単純なものじゃない。例えば、芸人の出川哲朗さんや狩野英孝さんなんかは、イジられのプロフェッショナルですが、彼らには全く悲壮感がない。イジられればイジられるほど、輝きを増して面白さが増幅していく。だから見てるほうも安心して笑えるんです。岸くんの場合、本人がイジられるキャラクターを率先してやっているようには見えなかったですね。周りに一方的にイジられて流されてるだけで、すごく受動的。だから痛々しい感じになるんだと思う。

 勘違いされがちなのが、出川さんたちがやってる“イジられ”っていうのは、ただイジってもらうのを待ってるんじゃなくて、自らイジられるように誘導していくテクニックも駆使してるんですよ。能動的に自分がイジられる空気を作っていくのがプロの仕事。素人が“イジる”とか“イジられる”とか、わかった風にマネしても痛々しくなるのは、そのあたりを履き違えているからです」

 年会費を払っているファンだけが閲覧できる会員向け動画ということもあり、どうにも内輪的なノリが空回っているようにも見える。前出の構成作家が続ける。

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