カンテレ、総合格闘技RIZINよりプロ野球阪神戦“ゴリ押し中継”の舞台裏
#阪神タイガース #関西テレビ #RIZIN
在阪テレビ局の1つ、関西テレビが大博打に出る。27日にフジテレビ系列で地上波全国ネット中継される格闘技イベント『RIZIN.24』の放送を取りやめ、プロ野球『東京ヤクルトスワローズ対阪神タイガース』の中継を優先させることが判明した。
フジテレビ系では19時から21時54分までの枠で格闘技イベントが放送されるが「実は阪神戦中継よりも後に決まったこと。本来なら系列として統一しないといけないが、カンテレが押し切った形になっている」(フジテレビ関係者)と明かす。
当日、ヤクルト対阪神戦の試合開始は18時30分とナイトゲームにしては遅い時間に設定されており「当日は2回の攻防から中継できる算段」という。肝心の『RIZIN』の中継は系列局より3日遅れの30日深夜1時55分から3時48分の枠で放送される。
フジテレビ系列局の幹部は今回のねじれ現象についてこう説明する。
「日曜19時~21時台は近年、番組の視聴率が芳しくなく定着していない。そのため、CM出稿もなかなか決まらなかったりと、系列局にとっては頭が痛い枠。フジテレビも制作費削減のあおりを受けて時間枠を埋めるので必死。そのため、カンテレのワガママが通りやすくなっている現状はあると思う」
この場合、CMは2パターンあるといい「全国ネット番組のスポンサーがそのままカンテレでも流す場合と、カンテレが独自でCMスポンサーを持ってきて組み込むパターンの両方がある。稀に、深夜帯に時差放送してもCMスポンサーがスライドすることもある」と話す。
だが問題は、そこまで肝いり案件のプロ野球中継の視聴率がどれほど取れるかということだろう。
「現在、阪神タイガースは首位の巨人に大差をつけられており、もはや優勝は厳しく消化試合の雰囲気すら漂っている。そんな一戦をゴールデンタイムで放送するなかで、どれだけ視聴率が取れるかは注目です。場合によっては、10月以降中継を取りやめたり深夜帯での録画中継に切り替える在阪テレビ局が出てくる可能性もあります」
阪神戦ゴリ押し中継は果たして成功するのか。
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