菅内閣は増え続ける若者の年金負担をどう切り抜けるのか?65歳以上高齢者30万人増加で過去最多
2020/09/27 16:00
#年金 #菅義偉
高齢者も働ける?働かされる?
60歳で定年を迎え、65歳で再雇用等を終えても、6割の高齢者が仕事を続けており、そのうち約8割は非正規であり、さらに半数はパート・アルバイトでも働いていることを考えれば、高齢者の生活が“決して楽ではない”ことがわかる。
前安倍晋三政権は、働き方改革を進め、高齢者・女性の就業促進を図った。この働き方改革は非正規雇用を増加につながるなど、大きな歪みを産み出したことは明らかだが、高齢者の雇用促進についても、09年から19年の10年間で正規雇用者は37万人の増加にとどまっているのに対して、非正規雇用者は231万人も増加していることで明らかだ。
国際的に見ても、日本の高齢者の就業率は非常に高い。以下は主要国の高齢者就業率だ。
<主要国の高齢者就業率(%)>
韓国 日本 米国 カナダ 英国 ドイツ イタリア フランス
32.9 24.9 19.6 14.3 10.7 7.8 5.0 3.3
韓国を除けば、多くの主要国では2割以下の高齢者しか働いていない。特に欧州では1割以下にとどまっている。良く言えば、「日本は高齢者雇用・就業が進んでいる」だが、実態は「高齢者になっても働かないと食べていけない」ということだろう。
この高齢者の姿は、現在の高齢者だけにあてはまるものではない。今の現役世代、若者たちには“より厳しい現実”が待ち構えていることを覚悟しておかなければなるまい。願わくば、悪しき時代が到来しないように菅義偉首相には、適切な政策を実行して欲しいものだ。
最終更新:2020/09/27 17:04
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