『チコちゃんに叱られる!』キョエちゃん、“いきものがかり・吉岡聖恵説”に初言及しネットがザワつく!?
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「カレーは飲み物」以来のパワーワード「カレーは因数分解」
この日最後のテーマは「なんで数学を勉強するの?」という疑問。チコちゃんが発表した答えは「論理的な思考が身につくから」だった。なんか、すごく普通の答えで拍子抜けするな……。ひねりなし!
詳しく教えてくれるのは、東京大学で数理物理学を研究する西成活裕教授だ。曰く、算数から数学に科目名が変わるのには理由があるらしい。小学校で習う算数は日常生活でよく使う足し算や引き算などの計算力を養うもの。数学は問題を整理して答えを導くことで論理的な思考が身につくもの。学ぶ目的が違うのだ。ちなみにここで言う論理的思考とは、道筋を立てて考えることを指す。確かに筆者、小さい頃に算数の問題はスラスラ解けたのに、数学になった途端全くわからなくなった。そう考えると、やはり両者は別物だ。数学が苦手ということは、論理的思考ができていないのかもしれない。
ただ、論理的思考について自覚がないのでピンとこない。そこで、西成教授は日常にある具体例を挙げてくれた。「たかし君はお母さんからお小遣い1,000円をもらい、嬉しくなって500円のマンガを買った。まだお金は余っているし、お菓子も買いたい。お菓子の値段は1個50円だった。さあ、お菓子は何個買える?」。答えは10個だ。これを論理的に整理し、数式にしたのが 中学1年生で習った1次方程式である。
1,000(お小遣い)=500(マンガ)+50(お菓子何個か)
↓
1,000=500+50X
1次方程式とは求めたい答えを「X」とし、その関係性を式に表したもの。この場合、お菓子の数をXとすればX=10、すなわち10個と求めることができる。
「方程式に取り組むと、今『わかっている』ことは何か? 『わかっていない』ことは何か? がはっきりし、整理する力がつくんです。実は皆さん、こういうことが無意識のうちにできているんです。これ、数学を学ばないとできませんよ」(西成教授)
方程式だけじゃない。日常で我々は無意識に因数分解も使っている。例えば、カレーを作るとき。もし何も考えずにカレーを作るならば、まずは玉ねぎを切って鍋で炒め、そして野菜を切って炒め、その後にお肉を切ってまた炒める。……って、面倒くさいな!
「そうなんです、まな板も毎回洗わないといけないし。だから皆さん、最初に玉ねぎ、野菜、肉をまとめて切ってしまうと思うんですね。実はこれ、因数分解なんです」(西成教授)
玉ねぎや野菜、肉をそれぞれ別に切ると面倒くさい。これを式に当てはめると、以下のようになる。
カレー=切った玉ねぎ+切った野菜+切った肉
これをまとめて1回に切れば、以下の式へと早変わり!
カレー=切った(玉ねぎ+野菜+肉)
こうすれば、無駄な作業が一気に減る。足し算や引き算の式の中に同じものを集め、掛け算の形にすっきり変えることが因数分解。例えば、100=2X+2Yー2Z は100=2(X+Y-Z)とすっきりまとめられる。因数分解を学ぶことで同じような作業をまとめる力がつき、効率よく仕事をすることができるのだ。
そうか、カレー作りって因数分解だったのか……。「カレーは因数分解」は「カレーは飲み物」以来のパワーワードだ。確かに、料理上手な人って頭がいいイメージがあるもんな。
今テーマにおける西成教授の解説は見事だった。このVTRは、数学を学び始める中学1年生に見せるべきだと思う。筆者もこんな風に日常生活になぞらえた例を出してもらえれば、数学をもっと好きになっていた気がする。この歳になって、「数学ってそういうことなのか」とやっと腑に落ちた。そういえば、かつて『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の学力テスト企画に出演した叶恭子が、数学問題に対し「私が生きていく上で必要ありません」と答えていたのはインパクトがあった。でも、本当は必要なのかもしれないな……。
ちなみに、ビートたけしは映画の撮影を効率良く進めるため、因数分解を活用しているという。同じロケーションやセットでできるシーンをまとめて撮影するという方法である。
岡村 「たけしさんは『監督、ちょっと今の失敗したんでもう1回やらしてほしいんだけど』って言う人をすぐに殺してしまうんですってね。『俺がOKつってんのにガチャガチャ言ってるからさあ、そういう奴はもうすぐ殺してやんだよ』って」
溝端 「それも因数分解なのかなあ」
チコ 「それはね、たぶん約分でしょうね」
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